50代以降、急にシミが増えたことでお悩みの女性は意外と多いのではないでしょうか。顔の至る所に目立つシミができると、気分も落ち込み、鏡を見るのが嫌になる時もあるはず。

そんな50代女性に向け、今回はシミができる原因を徹底解説！また、これ以上シミを増やさないために意識したいスキンケアのポイントについてもご紹介します。

紫外線だけじゃない？シミができる原因

肌にシミができる原因は複数ありますが、一番の要因は紫外線ダメージによるメラニンの発生です。

私たちの肌は、紫外線ダメージを浴びると、基底層（表皮の最下部にある層）に存在するメラノサイトに「肌を守れ」という指令を出します。その指令により、生成されるのが黒褐色の色素であるメラニンです。

生成されたメラニンは、肌表面で紫外線を遮断する役割を果たした後、ターンオーバーと共に垢となってはがれ落ちます。

シミの原因として悪者にされがちなメラニンですが、本来は紫外線から肌を守るという重要な役割をもっているのですね。

しかし、通常であれば、垢となり剥がれ落ちるメラニンですが、何らかの要因により過剰に生成されると、ターンオーバーで排出しきることができず、シミとなり肌表面に残ってしまいます。

これが紫外線ダメージにより、シミができるメカニズムです。

また、肌のターンオーバーは、年齢を重ねるとともに周期も長くなるため、メラニンの排出もしづらくなります。

50代以降、急にシミが増えたと感じるのは、紫外線による過剰なメラニン生成やターンオーバーの乱れ（遅れ）が原因のひとつなのです。

さらにシミの元となるメラニンは、紫外線以外でも生成されることがあります。

ニキビや虫刺されなどの炎症、ストレスや疲労、肌摩擦などもメラノサイトを活性化し、メラニンを生成する要因のひとつとなるため、肌にできるシミは、紫外線のみが原因であるというわけではないのです。

これ以上増やさない！シミ対策におすすめのスキンケア5選

一度できてしまったシミは、残念ながらセルフケアで消すことはできません。大切なのは、普段のスキンケアのなかで、いかにシミを防ぐための対策を行うかです。

50代以降は、これ以上シミを増やさないためにも、今まで以上にシミ対策を意識したスキンケアを心がけていきましょう。

（1）1年を通して美白*有効成分配合の化粧品を使用する

美白*化粧品と聞くと、紫外線が強い夏の時期に使用するイメージをもつ人も多いかもしれません。

しかし、紫外線は1年を通して私たちの肌に降り注ぎます。また、シミができる原因は紫外線だけに限ったものではないため、夏以外の時期も対策を行うことが大切です。

市販の美白*化粧品には、メラニン色素の生成を抑える働きをする有効成分が配合されています。

50代以降は、ターンオーバーの周期も遅くなり、メラニンの排出もしづらいので、1年を通して美白*有効成分配合の化粧品を使用するようにしましょう。

*メラニンの生成を抑え、日焼けによるシミ・そばかすを防ぐ

（2）日焼け止めは365日欠かさずに塗る

シミができる大きな要因のひとつである紫外線は、冬の日でも、雨の日でも、私たちの肌に降り注いでいます。そんな紫外線から肌を守るためにも、日焼け止めは、365日欠かさずに塗るようにしましょう。

ただし、冬の日や雨の日は、夏と比較すると紫外線量も減少するため、それほど高いサンケア指数の日焼け止めを使用する必要はありません。

きしみ感が苦手な人は、適度なサンケア指数があり、軽い使用感が特徴のミルクタイプやジェルタイプの日焼け止めを取り入れてみてくださいね。

（3）ピーリングコスメを上手に活用する

年齢を重ねるごとに遅れるターンオーバーの周期。一般的に正常なターンオーバーは、20代が約28日周期であるのに対し、50代は約55日とほぼ倍の日数がかかると言われています。

ターンオーバーが遅れると、シミの原因となるメラニンの排出もうまくいかないため、スキンケアではピーリングコスメを上手に取り入れましょう。

ピーリングコスメには、古い角質をオフする働きがあります。シミ対策としてはもちろん、乾燥によるくすみやゴワつきが気になる人にもおすすめのアイテムですよ。

（4）美白*有効成分配合の美容液を取り入れる

通常のスキンケアだけでは、少し物足りなさを感じる時もある50代の肌。そんな時は、美白*有効成分配合の美容液を+@で取り入れてみましょう。

肌にうるおいを与え、整える役割を果たす化粧水や乳液に対し、美容液には、特定の肌悩みに働きかけ、集中的なケアが行えるという特徴があります。

一言で美白*有効成分といっても様々な種類がありますが、シミだけでなく、年齢肌も気になる50代女性には、美白*と抗酸化作用を持ち合わせた成分がおすすめです。

＜50代女性におすすめの美容成分＞

• ピュアビタミンC
• ビタミンＣ誘導体
• レチノール
• ナイアシンアミド
• アスタキサンチン

これらの美白*有効成分は、抗酸化作用にも期待ができるので、ぜひ美容液で取り入れてみてくださいね。

*メラニンの生成を抑え、日焼けによるシミ・そばかすを防ぐ

（5）クレンジング剤と洗顔料の使い方を意識する

過度な肌摩擦も、メラニン生成によるシミをつくる原因のひとつです。

特に毎日行うクレンジングや洗顔は、直接手のひらで肌を刺激するケアだからこそ、肌摩擦に注意しながら行うようにしましょう。

油性ジェルやオイルタイプのクレンジング剤は、テクスチャーも硬めのものが多いため、直接肌に乗せると、摩擦が生じます。使用する時は、一旦、手のひらの上で温め、柔らかくしてからクレンジングを行ってくださいね。

また、洗顔では極力摩擦ダメージを防ぐためにも、事前にしっかり泡立てることが大切ですよ。

生活習慣やスキンケアを通してシミ対策を行おう！

増えれば増えるほど、気になる顔のシミ。そんなシミは、紫外線だけでなく、様々な要因により現れます。

日常の中では、シミができる行為を避けると同時に、スキンケアを通して、これ以上シミができないための対策を行うようにしましょう。

【参考文献】

・日本化粧品検定2級3級テキスト（主婦の友社）

・正しいスキンケア事典（高橋書店）

この記事を
書いた人

ライター：LISA

＜プロフィール＞
2011年よりライター活動開始。コスメコンシェルジュ資格取得後、美容ライターとしても活動を開始する。
スキンケアを中心に数多くの美容コラムを執筆。一人ひとりの肌質や生活スタイルを想定したうえで、適切なケア方法を導き出すコラムを得意とする。
プライベートでは、デパコスからプチプラコスメ、ドクターズコスメ、海外コスメなど、ジャンルを問わずに気になったアイテムはすぐに試すスキンケアオタク。
不規則な食生活が続きがちで、健康維持はもっぱらサプリメントに頼りがち。

＜所有資格＞
・日本化粧品検定1級
・コスメコンシェルジュ