【赤み・粉吹き】花粉の時期もツルツル肌で過ごすには?
毎年、春の花粉シーズンになると、鼻水や目の痒みだけでなく、肌の赤みや粉吹きに悩まされる人も多いのではないでしょうか。
花粉による肌トラブルが起こると、毎日のスキンケアやメイクも楽しめなくなってしまいますよね。
そこで今回は、花粉で肌の赤みや粉吹きが起こった時のケア方法をご紹介。おすすめのスキンケア成分についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
花粉で赤みや粉吹きが起こる原因とは?
花粉により、肌の赤みや粉吹きが起こる原因は、主にバリア機能の低下や肌の乾燥にあります。
<赤みが起こる原因>
私たちの肌には、様々な外部刺激から肌を守るためのバリア機能が備わっています。
しかし、春先は、冬の乾燥ダメージにより、肌のバリア機能が低下しやすい時期。バリア機能の働きが正常に行われないと、アレルギー物質である花粉も侵入しやすくなり、炎症による赤みがあらわれてしまうのです。
<粉吹きが起こる原因>
冬から春にかけての季節の変わり目は、乾燥により、肌のうるおいに欠かせない皮脂膜や細胞間脂質、NMFの量も減少しがち。それにより、角質層の水分量も減少しているため、硬くなった角質がめくれることで、粉吹きが起きます。
そのようにうるおいが不足した状態の肌に花粉が付着すると、肌荒れも悪化し、さらに粉吹きが目立つ場合もあるのです。
花粉による赤みや粉吹きにおすすめのケア方法
花粉により、赤みや粉吹きが起こっている肌は非常にデリケートな状態。そのため、日頃のお手入れでは、“汚れを落とすケア”、“うるおいを与えるケア”、“刺激から守るケア”の3つを意識するようにしましょう。
(1)帰宅後はすぐにクレンジングを行う
花粉が肌に付着している時間が長ければ長いほど、当然のことながら、肌への負担も大きくなります。花粉の飛散量が多い時期は、帰宅後、真っ先にクレンジングで肌に付着した花粉を落とす習慣を心がけましょう。バリア機能が低下している状態の肌は、普段以上に摩擦に弱いので、やさしく洗うことを心がけてくださいね。
また、洗浄力の高いアイテムも刺激になる可能性があるため、オイルタイプや拭き取りタイプのクレンジング剤は避けるようにしましょう。花粉の飛散が多い時期は、汚れだけをしっかり落とし、必要なうるおいを奪いすぎないミルクタイプやクリームタイプ、水溶性ジェルタイプのクレンジング剤を取り入れるのがおすすめですよ。
(2)複数のアイテムは使わずシンプルケアを心がける
花粉だけに限らず、何らかの肌トラブルが起こると、一刻も早くケアしようと様々なスキンケアアイテムを取り入れてしまう人も多いかと思います。しかし、花粉で赤みや粉吹きが起こっている肌は、普段以上に敏感な状態。使用するアイテム数が増えれば増えるほど、かえって刺激を感じる場合もあるのです。
花粉が原因の肌トラブルが起こっている時は、刺激になりやすい美白*1化粧品やエイジングケア*2化粧品、ピーリング、スクラブなどの使用は避け、シンプルケアを心がけるようにしましょう。
また、肌が敏感になっている時は、化粧水をはじめ、水分の多いアイテムが刺激になる可能性もあります。もしも、化粧水等を使用して、肌がピリピリするようであれば、一旦使用を中止し、油分の多いクリームやワセリン、敏感肌用のオールインワンコスメのみでケアを済ませて様子を見るようにしましょう。
*1 … メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ
*2 … 年齢に応じたお手入れ
敏感肌のために作られたスキンケアブランド【肌〇】から、全身マルっと保湿ケアできる便利な大容量タイプのオールインワンをピックアップ。中身に直接手を触れずに取り出せる、衛生的なポンプ容器で肌へのストレスを抑えたスキンケアができます。これ1本で約4ヵ月使用できるため、高コスパ&ご家族共用のスキンケアアイテムにも最適です。
(3)クレンジング不要の敏感肌用向け日焼け止めを取り入れる
春先は、花粉の飛散だけでなく、紫外線量も増える時期です。紫外線ダメージを受けると、さらに肌のバリア機能が低下し、花粉による肌荒れが悪化する可能性もあるため、花粉が飛散する時期は、日中のUVケアも意識するようにしましょう。
特に専用のクレンジングが必要となる、ウォータープルーフタイプの日焼け止めは、肌への負担も大きいので、花粉で肌荒れを起こしている時には避けるほうが良いでしょう。日焼け止めを選ぶ時は、化粧品と同じく、敏感肌用の商品を選んでみてくださいね。クレンジング不要タイプであれば、洗顔のみで落とせるので、極力、肌負担を減らすことができますよ。
お肌が揺らぎがちなこの時期にピッタリなのが、シルクライフラボのみどり繭シリーズ。中でも人気のUVミルクローションは、日差しが照り付ける真夏と違って、肌に負担にならない紫外線対策がしたい春にちょうどいいSPF27・PA+++の処方です。まるで繭が外敵から守るようにお肌をやさしくガードしてくれます。
洗顔料や石鹸で落ちるから、オフするときも肌に優しい。
(4)「テスト済み」の表示があるアイテムを選ぶ
市場で販売されている化粧品のなかには、肌トラブルが起こりにくいかをテストしたうえで販売されている商品もあります。花粉で肌に赤みや粉吹きが起こっている時は、「〇〇テスト済み」の表示がある化粧品を選ぶのもおすすめです。
化粧品で行われるテストには、かぶれが起こりにくいことを確認した「パッチテスト済み」や、アレルギーが起こりにくいことを確認した「アレルギーテスト済み」などがありますよ。ただし、必ずしもすべての人に皮膚刺激やアレルギーが起こらないことを保証しているわけではないので、不安な場合は、一度、自身の二の腕でパッチテストを行ってから使用するようにしましょう。
(5)セルフケアが困難な場合はすぐに医療機関を受診
花粉により、肌に赤みや粉吹きが起きている時は、丁寧なスキンケアがなによりも大切になってきます。
ただし、強い炎症を起こし、日常生活に支障をきたすほどの症状があらわれている場合は、自己判断でのお手入れは禁物!すぐにセルフケアを中止し、医療機関を受診するようにしてくださいね。
花粉による赤みや粉吹きにおすすめのスキンケア成分
花粉が原因で肌が敏感になっている時は、化粧品の配合成分も意識して注目したいところです。なかでも、敏感肌向けの商品に多く配合され、比較的、使用しやすいおすすめのスキンケア成分をご紹介します。
(1)抗炎症成分
肌の赤みが気になる時は、肌荒れを防ぎ、炎症を抑える作用に期待ができる抗炎症成分配合の化粧品を選ぶのがおすすめです。
一言で抗炎症成分といっても、様々な種類がありますが、なかでも代表的なのが「グリチルリチン酸ジカリウム」や「グリチルレチン酸ステアリル」です。どちらもグリチルリチン酸の誘導体であり、炎症を引き起こす物質の生成を抑える働きに期待ができます。医薬部外品の抗炎症有効成分として、敏感肌向けの商品に配合されることが多い成分です。
そのほかにも、炎症を鎮める作用をもつ「アラントイン」や、肌荒れ防止の作用をもつ「トラネキサム酸」なども抗炎症作用に期待ができる成分なので、化粧品を選ぶ時は、これらの成分が配合された商品を手に取るようにしましょう。
(2)ヒト型セラミド
代表的な保湿成分であるセラミドは、肌荒れの救世主とも呼べる存在です。そもそもセラミドは、正常なバリア機能に欠かせない細胞間脂質の約半分を占める成分です。そのため、乾燥により減少する角質層内の細胞間脂質をサポートすることで、乾燥対策や肌荒れ防止に期待ができます。
なかもで、細胞間脂質に含まれるセラミドとの比率を合わせてつくられたヒト型セラミドには、高い保湿力があります。花粉による肌荒れには、保湿力が高い「セラミドNG」や、バリア機能が高い「セラミドNP」が配合された化粧品もおすすめですよ。
(3)尿素
尿素とは、肌のうるおいに欠かせないNMF(天然保湿因子)を構成する成分のひとつです。角層を保湿し、乾燥を防ぐことで肌荒れを防止する効果に期待ができます。
また、硬くなった角質層に作用し、やわらかくする働きもあるため、粉吹きが気になる時にもおすすめの成分です。
花粉に負けない肌を手に入れよう!
花粉の飛散が激しい春先は、鼻水、くしゃみ、目の痒みだけでなく、様々な肌トラブルにも悩みやすい時期です。外出後に肌の赤みや粉吹きが気になることが続いたら、普段以上にスキンケアを意識しなおしてみませんか?
丁寧なお手入れで花粉に負けない肌を手に入れれば、春の時期もいつも通りのスキンケアやメイクを楽しめるはずです!
【参考文献】
・正しいスキンケア事典(高橋書店)
・正しく知る・賢く選ぶ美容成分大全(ナツメ社)
・効果的な「組み合わせ」がわかる化粧品成分事典(池田書店)
・日本化粧品検定
https://cosme-ken.org/
この記事を
書いた人
ライター:LISA
<プロフィール>
2011年よりライター活動開始。コスメコンシェルジュ資格取得後、美容ライターとしても活動を開始する。
スキンケアを中心に数多くの美容コラムを執筆。一人ひとりの肌質や生活スタイルを想定したうえで、適切なケア方法を導き出すコラムを得意とする。
プライベートでは、デパコスからプチプラコスメ、ドクターズコスメ、海外コスメなど、ジャンルを問わずに気になったアイテムはすぐに試すスキンケアオタク。
不規則な食生活が続きがちで、健康維持はもっぱらサプリメントに頼りがち。
<所有資格>
・日本化粧品検定1級
・コスメコンシェルジュ