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【日焼け止め】SPF・PAって何?シーン別に選び方をご紹介

暖かくなり始める春先から、目にする機会も増える日焼け止めですが、皆さんは、どのような基準でいつも日焼け止めを選んでいるでしょうか?


おそらく、「種類が多くてわからないから、とりあえず、一番紫外線に強そうな<SPF50+ / PA++++>の商品を選んでいる!」という方も多いかと思います。


しかし必ずしも、日焼け止め=サンケア指数(SPF・PA)の高い商品が一番優秀というわけではないのです。


そこで今回は、意外と知っているようで知らない日焼け止めのSPFやPAについて徹底解説!シーン別におすすめの選び方についてもご紹介しますね。

日焼け止めのSPFやPAって何?


日焼け止めをはじめとしたUVケアアイテムには、一般的に紫外線(UV-AとUV-B)を防ぐ効果を示す「サンケア指数(SPF・PA)が表示されています。



<SPFとは>


SPFとは、UV-Bの防止効果を表す値であり、サンバーン(日焼けで皮膚が赤くなること)を起こすまでの時間を何倍に延ばせるかの目安となる数値です。


…と言われても、少しわかりづらいかと思いますので、まずは、具体的な例えを用いて解説しますね。


例)何も塗っていない状態で紫外線を浴びた際、約25分で肌が赤くなる人が、SPF24の日焼け止めを塗った場合

⇒ 25分 × SPF24 = 600分(10時間)


紫外線を浴び、25分後にサンバーンを起こすと仮定した場合、SPF24の日焼け止めを使用すると、何も塗っていない時と比較し、約24倍の時間(約10時間)は肌が赤くなることを防げるという目安になるのが、このSPFなのです。*


*適切な塗布量使用し、日焼け止めが汗や摩擦で落ちていないと仮定した場合



<PAとは>


PAは、UV-Aの防止効果をあらわす値であり、UV-Aを浴びてから、2~24時間に生じる肌の即時黒化を指標にしています。


このPAは、4段階の+マークで分けられ、+マークの数が多いほど、UV-Aを防ぐ効果も高くなります。


【PAの分類表示と効果の度合い】

  • PA+ … 効果がある
  • PA++ … かなり効果がある
  • PA+++ … 非常に高価がある
  • PA++++ … 極めて高い効果がある


UV-AやUV-Bとは?


私たちが日常で受ける外部刺激の中で、最も肌に悪影響を及ぼすのが紫外線であり、米国皮膚科学会では、老化の約80%が紫外線(光老化)によるものだと考えられているのです。


そんな紫外線には、UV-A、UV-B、UV-Cの3種類があり、このうち地表まで届き、光老化の原因にもつながるのがUV-AとUV-Bなのです。



<UV-Aとは>


波長が長く、地上の紫外線の約9割を占め、UV-Bの約20倍のパワーがあるとされている紫外線です。


買い物や散歩、洗濯干しなど、日常生活の中で知らず知らずのうちに浴び続けているため、生活紫外線とも呼ばれます。また、ガラスや雲も通り抜けるため、家の中や曇りの日でも注意が必要です。


UV-Aは、波長が長く、肌の真皮中層にまで達するため、弾力を保つエラスチン繊維やコラーゲン繊維を変性させ、シワやたるみの原因につながる場合もあります。



<UV-Bとは>


エネルギーが強いUV-Bは、別名・レジャー紫外線とも呼ばれます。散乱性が高いため、真上だけでなく、あらゆる方向から肌に届き、表皮にダメージを与えます。


また、肌を赤く炎症させたり、メラニンを増加させて黒化させたりなど、いわゆる日焼けの原因になる紫外線です。


UV-Bを浴びると細胞が損傷し、火傷のように赤くなったり、メラニンが沈着してシミになったりする場合も。さらに角質層の水分量が減少することで、乾燥による肌荒れやくすみの原因にもつながるのです。


SPF・PA値は高ければ高いほど良い?


SPFとPAの値は、高ければ高いほど、紫外線を防ぐ効果に期待ができます。ただし、その分、肌に与える負担も大きいというデメリットもあるのです。


というのも、SPFやPAの値が高い日焼け止めの中には、紫外線吸収剤(化学反応で紫外線を熱などの別のエネルギーに変換する成分)が使用されている場合もあります。紫外線を防ぐ効果に期待ができる反面、肌のことを考えると、普段使いで毎日取り入れるのには不向きなのですね。


たとえば、買い物や散歩程度の軽い外出しかしないにもかかわらず、「SPF50 / PA++++」を使い続けると、肌への負担が続き、肌トラブルの原因につながる場合も。特に乾燥肌や敏感肌の人が高いサンケア指数の日焼け止めを連続して使うのは、避けた方が良いでしょう。


「日焼け止めは種類が多すぎて、よくわからないから、とりあえずSPFとPAの値が高い商品を選ぼう」という選び方は、あまりおすすめできないため、日焼け止めを手に取る時は、使用するシーンごとに適したサンケア指数の商品を選ぶようにしましょう。


【シーン別】おすすめのSPF・PA値

(1)買い物や散歩などの日常生活


【おすすめのSPF・PA値】SPF15~20 / PA+~PA++


UV-Bは、夏の7~8月に最も強くなりますが、冬になると一気に量が減少します。対して、UV-Aは、4~9月までが強く、冬になっても半分程度にしか量が減りません。そのため、たとえ軽い買い物や散歩であれども、UV-Aを防ぐためには、365日を通して、日焼け止めが必要になります。


とはいえ、軽い外出や外での洗濯干し程度であれば、そこまで強いサンケア指数を必要としないため、「SPF15~20 / PA+~PA++」もあれば十分。テクスチャーもスキンケア感覚で使用できる、ローションタイプやミルクタイプの商品が日常使いにはおすすめですよ。



(2)屋外での軽いスポーツやレジャー


【おすすめのSPF・PA値】SPF20~30 / PA++~PA+++


屋外で軽いスポーツをしたり、BBQやピクニックなどのお手軽なレジャーを行ったりする場合は、日常使いよりも少し値が高い「SPF20~30 / PA++~PA+++」の日焼け止めを取り入れるようにしましょう。


密着力や耐水性がそれなりにありながらも、心地よく使用できるミルクタイプやジェルタイプのテクスチャーであれば、最低限の紫外線対策をしながら、水や汗、摩擦による日焼け止め落ち対策も同時に行えます。


また、気温が高く汗をかきやすい日は、いつも以上に日焼け止めが落ちやすくなるので、UVカット指数に関係なく、2~3時間おきにこまめな塗り直しをするのがおすすめ。スプレータイプやスティックタイプであれば、メイク崩れを防ぎながら、簡単に塗り直しができますよ。



(3)炎天下や新雪がある状況での活動


【おすすめのSPF・PA値】SPF40~50 / PA+++~PA++++


炎天下での海水浴や登山は、UV-Aだけでなく、UV-Bの量も増加します。また、新雪の紫外線反射率は約80%と高いため、スキーやスノーボードなどのレジャーでも、入念な日焼け止め対策が必要になるのです。


炎天下や新雪がある状況では、紫外線カットを特に重視した「SPF40~50 / PA+++~PA++++」の日焼け止めがおすすめですよ。また、レジャーでは大量の汗をかく状況も多いため、水に強いウォータープルーフ処方のクリームタイプの日焼け止めを選んでみてくださいね。


自分のライフスタイルに合わせたSPF・PAを選ぼう!

サンケア指数(SPF・PA)の値が高ければ高いほど、紫外線対策ができるというイメージのある日焼け止めですが、実は、必ずしも高い値であれば良いというわけではないのですね。


今年の夏も、新しい日焼け止め探しに悩んでいる方も多いかと思いますが、日焼け止め選びでは、ぜひ、このサンケア指数(SPF・PA)に注目しながら、自分のライフスタイルにぴったりの商品を見つけてみてくださいね。


【参考文献】

・日本化粧品検定2級3級対策テキスト(主婦の友社)

・医者が教える人生が変わる美容大事典(KADOKAWA)

・正しいスキンケア事典(高橋書店)




この記事を
書いた人

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ライター:LISA

<プロフィール>
2011年よりライター活動開始。コスメコンシェルジュ資格取得後、美容ライターとしても活動を開始する。
スキンケアを中心に数多くの美容コラムを執筆。一人ひとりの肌質や生活スタイルを想定したうえで、適切なケア方法を導き出すコラムを得意とする。
プライベートでは、デパコスからプチプラコスメ、ドクターズコスメ、海外コスメなど、ジャンルを問わずに気になったアイテムはすぐに試すスキンケアオタク。
不規則な食生活が続きがちで、健康維持はもっぱらサプリメントに頼りがち。

<所有資格>
・日本化粧品検定1級
・コスメコンシェルジュ

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