【コスメコンシェルジュ直伝】夏におすすめのシミ対策成分6選!選ぶ時のポイントもご紹介
夏に多い肌悩みのひとつといえば、紫外線によるシミです。日差しが強い時期になると、美白*を意識したスキンケアを取り入れる方も多いのではないでしょうか。
そんな方に向け、今回は夏におすすめのシミ対策成分をご紹介!それぞれの成分に違う働きやメリットがあるので、ぜひ自分好みの成分を見つけて、取り入れてみてくださいね。
*メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ
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書いた人
LISA
<プロフィール>
2011年よりライター活動開始。コスメコンシェルジュ資格取得後、美容ライターとしても活動を開始する。
スキンケアを中心に数多くの美容コラムを執筆。一人ひとりの肌質や生活スタイルを想定したうえで、適切なケア方法を導き出すコラムを得意とする。
プライベートでは、デパコスからプチプラコスメ、ドクターズコスメ、海外コスメなど、ジャンルを問わずに気になったアイテムはすぐに試すスキンケアオタク。
不規則な食生活が続きがちで、健康維持はもっぱらサプリメントに頼りがち。
<所有資格>
・日本化粧品検定1級
・コスメコンシェルジュ
夏にシミ対策成分を選ぶ時のポイントとは?
1年の中で最も紫外線が強くなる夏は、日焼けによるシミはもちろん、乾燥、ゴワつき、シワなど、様々な肌悩みが起こりやすい時期でもあります。
そのため、成分選びでは、シミ対策と自分の肌悩み対策の両方に効果的なものを選ぶのがおすすめです。
乾燥が気になる時は、シミ対策と保湿ができる成分。紫外線によるカサつきが気になる時は、シミ対策と肌荒れ対策ができる成分。シワやたるみ対策も行いたい時は、シミ対策と抗炎症作用を持ち合わせた成分など、自分の肌悩みから、+@の働きを行ってくれる成分を選んでみてくださいね。
夏におすすめのシミ対策成分6選
(1)ビタミンC類(シミ対策+エイジングケア*)
シミ対策成分の代名詞でもあり、化粧品成分の中でもメジャーな存在であるビタミンC類。そんなビタミンC類には、メラニン色素の生成を抑制し、還元作用により、紫外線によるシミやそばかすを防ぐ働きがあります。
また、私たちの肌は紫外線を浴びると、活性酸素が発生し、弾力を保つコラーゲンやエラスチンが破壊され、シワやたるみの原因につながる場合も。ビタミンC類には、老化の原因になる活性酸素・フリーラジカルの発生を防ぐ働きや、コラーゲンの生成を促す働きもあります。
シミ対策とエイジングケア*が同時に行えるので、紫外線が強い夏の時期にこそ、積極的に取り入れたい成分ですよ。
*年齢に応じたお手入れ
<こんな人におすすめ>
- 日中に紫外線を浴びる機会が多い人
- シミだけでなく年齢による肌悩み対策も行いたい人
(2)コウジ酸(シミ対策+くすみ対策)
コウジ酸は、お酒や味噌を作る際に用いる米麹から発見された成分であり、チロシナーゼの活性を阻害し、シミやそばかすを抑制する作用が認められています。
また、コウジ酸には加齢に伴い現れる黄ぐすみ(肌の色が黄色くくすむこと)の原因であるAGEsの産生を抑える働きがあるとされているため、抗酸化作用による黄ぐすみ対策にも期待ができます。年齢による肌悩みケアを行いつつ、シミ対策も行える成分ですよ。
<こんな人におすすめ>
- 透明感のある肌を目指したい人
- 年齢による様々な肌悩み対策を始めたい人
(3)トラネキサム酸(シミ対策+肌荒れ対策)
アミノ酸の一種であるトラネキサム酸は、美白有効成分として有名ですが、もともとは肌荒れ改善の有効成分として承認されていた成分です。
そんなトラネキサム酸は、シミ対策と肌荒れを抑制する目的でスキンケアに配合されることもあります。また、肌の微弱な炎症状態を鎮める働きも行うため、紫外線ダメージを受けた後の肌にも、比較的使用しやすい成分です。
<こんな人におすすめ>
- 比較的刺激を避けながらシミ対策を行いたい人
- シミ対策と併せて繰り返す肌荒れ対策も行いたい人
(4)プラセンタエキス(シミ対策+保湿ケア)
プラセンタエキスは、かのクレオパトラも、若さを保つために愛用していたと伝えられる成分です。化粧品だけでなく、健康食品にも配合されることもあります。
そんなプラセンタエキスは、メラノサイトに働きかけ、メラニンの生成を抑える働きを行います。また、ターンオーバーをサポートすることで、メラニンの排出を促進する作用も持ち合わせています。
そのほかにも、アミノ酸による保湿効果、表皮の細胞を活性化させることによる肌荒れ防止効果、真皮の細胞活性化によるハリ・弾力アップなど、マルチな働きをする成分であるため、シミ対策はもちろん、紫外線ダメージを受けた肌のケアや、夏の肌乾燥対策などで活躍してくれますよ。
<こんな人におすすめ>
- 夏になると紫外線や冷房で肌が乾燥しやすい人
- 乾燥、シミ、年齢肌など様々な肌悩み対策を一度に行いたい人
(5)ナイアシンアミド(シミ対策+敏感肌ケア)
シミ対策、シワケア、肌荒れケアなど、マルチに活躍するナイアシンアミドは、近年高い注目を浴びている成分のひとつです。
シミ対策では、メラニン色素の生成を抑えると同時に、メラノサイトの働きを抑えて、色素沈着を防いでくれます。また、真皮でコラーゲンの生成を促し、シワを改善したり、セラミド等の合成を促すことで、肌のバリア機能を高め、水分蒸発を防いだりする働きもあります。
さらに老化の原因になるフリーラジカルを消去する抗酸化作用をはじめ、消炎作用やニキビの予防効果も。これほど期待できる効果が多いにもかかわらず、比較的低刺激で、肌がゆらいでいる時でも使用しやすいというメリットも持ち合わせている万能な成分ですよ。
<こんな人におすすめ>
- 肌悩みが多すぎて何を取り入れて良いかわからない人
- 極力刺激を抑えながら攻めのケアを行いたい人
(6)カミツレエキス(シミ対策+天然成分)
カミツレエキスは、その名の通り、キク科の植物であるカミツレ(カモミール、カモマイルなど)から抽出されるエキスです。メラニン生成を促す情報伝達物質「エンドセリン」の働きを阻害し、メラニンの過剰生成を抑制する働きがあります。
また、有効成分としては承認されていないものの、保湿、抗炎症作用、収れん作用、殺菌作用など、幅広い効果に期待ができると言われている成分です。
<こんな人におすすめ>
- 紫外線対策と夏場のベタつき対策を行いたい人
- 植物エキスならではの香りを楽しみながらケアをしたい人
自分にぴったりのシミ対策成分を見つけよう!
市場で販売されている化粧品のなかには、シミ対策に期待ができる成分が含まれた商品も多くあります。
一言でシミ対策成分といっても、成分ごとに働きや特徴は大きく変わるので、自分の肌悩みから、お気に入りの成分を見つけてみてくださいね。
【参考文献】
・美容成分キャラ図鑑(西東社)
・正しく知る・賢く学ぶ美容成分大全(ナツメ社)
・効果的な「組み合わせ」がわかる化粧品成分事典(池田書店)
・化粧品成分ガイド第6版(フレグランスジャーナル社)