【コスメコンシェルジュ直伝】髪の毛の紫外線対策ルーティン!正しいUVケア・保湿ケアの方法をご紹介
紫外線が強い時期になると、日焼け止めをしっかり塗り、日中もこまめな塗りなおしに気をつける方も多いかと思います。
しかし、紫外線のダメージを受けるのは肌だけではありません。意外と見落としがちな髪の毛も、日々、紫外線によるダメージを受けているのです。
そこで今回は、おすすめの髪の毛の紫外線対策ルーティンをご紹介。朝、昼、夜と分けて、意識したい習慣について解説しますね。
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書いた人
LISA
<プロフィール>
2011年よりライター活動開始。コスメコンシェルジュ資格取得後、美容ライターとしても活動を開始する。
スキンケアを中心に数多くの美容コラムを執筆。一人ひとりの肌質や生活スタイルを想定したうえで、適切なケア方法を導き出すコラムを得意とする。
プライベートでは、デパコスからプチプラコスメ、ドクターズコスメ、海外コスメなど、ジャンルを問わずに気になったアイテムはすぐに試すスキンケアオタク。
不規則な食生活が続きがちで、健康維持はもっぱらサプリメントに頼りがち。
<所有資格>
・日本化粧品検定1級
・コスメコンシェルジュ
髪の毛も紫外線ダメージを受けるって本当?
肌だけでなく、髪の毛にとっても紫外線は大敵!髪の毛が紫外線ダメージを受けると、キューティクルを構成するたんぱく質が変性。ダメージが進むことにより、毛髪内部が空洞化します。また、紫外線ダメージにより、毛髪内部の水分が失われると、肌同様に髪の毛も乾燥し、パサつきや切れ毛の原因になる場合も。
女性の髪の毛は、局所的に髪が薄くなる男性と違い、加齢とともに全体的に薄毛になります。特に40代以降は、毛髪密度が220本/㎠(健康な髪の毛)から160本/㎠まで低下。さらに太さも85㎛から70㎛まで細くなると言われているので、年齢とともに紫外線ダメージから髪を守る習慣を意識するようにしましょう。
【時間帯別】髪の毛の紫外線対策ルーティン
髪の毛の紫外線対策では、紫外線ダメージから毛髪を守る“UVケア”とうるおいを与える“保湿ケア”が重要になってきます。朝から夜まで、時間帯により意識したいケアも異なるので、ぜひ1日を通して、髪の毛の紫外線対策を心がけてみましょう。
<朝のルーティン>
◆サンケアアイテムで紫外線対策を行う
最近は、肌用や体用だけでなく、髪用のサンケア剤も種類豊富に展開されています。髪用のサンケア剤には、スプレー(エアゾール)タイプ、ミストタイプ、オイルタイプなどがあるため、自分の好みやライフスタイルから商品を選んでみてくださいね。
スプレータイプは、ヘアセットを崩すことなく、忙しい朝の時間帯でも使いやすいアイテムです。ミストタイプには、紫外線対策も兼ね、髪にツヤや水分を与えられるという特徴がありますよ。また、オイルタイプは、油分で髪表面に膜をつくるため、乾燥対策にも期待ができます。
もしも、肌と髪兼用のスプレータイプを取り入れるのであれば、耳の裏や首の裏、背中などにもまとめてスプレーすると、忘れがちな身体の部位の紫外線対策も同時に行えますよ。
さらに外出先の塗りなおしやレジャー時に役立つウォータープルーフタイプもあるので、理想の仕上がりやシーンごとにアイテムを使い分けてみるのもおすすめです。
◆朝のスタイリング時に分け目を変える
同じ髪型(同じ分け目)を続けていると、その部分ばかりに紫外線ダメージを受けてしまいます。髪を生成する頭皮が紫外線ダメージを受けると、髪の成長にも影響を及ぼすため、薄毛等の原因につながる場合もあるのです。
そこで、朝のヘアセットでは、あえて毎日分け目を変え、一か所に紫外線ダメージを蓄積させない対策を行いましょう。また、もしも頭皮を日焼けしてしまった場合は、スプレー化粧水などでうるおいを与え、すばやい保湿ケアを行うようにしてくださいね。
<昼のルーティン>
◆つばが広い黒色の帽子を被る
帽子には、物理的に紫外線をカットする効果があります。色は黒に近ければ近いほど、紫外線を吸収する効果も高いので、外出先では黒やネイビーなどの帽子を被るようにしましょう。
また、紫外線は頭上からだけでなく、屈折や反射により降り注ぐ場合もあります。少しでも紫外線をカットするためにも、帽子はつばが広いタイプを選ぶのがおすすめですよ。
なお、長時間帽子を被っていると、頭皮が蒸れ、フケやかゆみの原因になる可能性もあるため、屋内では帽子を脱ぎ、汗を拭くなどの対策も同時に行ってくださいね。
◆UVカット効果をもつ日傘を活用する
帽子同様、日傘にも物理的に紫外線をカットする効果があります。一般的に黒に近い方が、紫外線を吸収する効果が高いと言われているため、帽子と同じく、黒やネイビーの日傘を取り入れるようにしてみましょう。
また、日傘の場合は、色だけでなく、生地の厚みや密度によっても効果に差が出てきます。商品を選ぶ時は、紫外線カット効果や遮熱効果をもつ生地の日傘を選ぶのがおすすめですよ。
なお、日傘は繰り返し日光を浴びることで、性能も低下します。一般的な寿命は2~3年といわれるので、遅くとも3年に1度は日傘の買い替えも検討してみてくださいね。
<夜のルーティン>
◆リンスやコンディショナーの前にトリートメントをする
普段、髪の毛を洗う時に使用するリンスやコンディショナーは、髪の外側に作用し、髪表面に保護膜を形成する働きをします。対して、トリートメントは、リンスやコンディショナーよりも内側に浸透し、髪の毛を補修・保湿する効果に期待ができます。
紫外線によるダメージが気になる時は、まず、トリートメントで髪内部のケアを行いましょう。その後、リンスやコンディショナーで外から髪の水分蒸発を防ぐケアを行ってみてくださいね。
◆洗い流さないトリートメントでダメージから髪の毛を守る
髪を洗った後に使用する洗い流さないトリートメントには、日中の紫外線対策はもちろん、物理的刺激から髪を守る働きがあります。洗髪後は、髪の毛表面にとどまり、様々なダメージから守る洗い流さないトリートメントを取り入れ、髪の毛全体をコーティングしましょう。
洗い流さないトリートメントを使用することで、髪の水分保持力が高まり、紫外線による乾燥対策も行えますよ。また、紫外線ダメージによるパサつきや切れ毛が気になる時は、水分を含むみずみずしい成分(コラーゲン等)が配合された商品を選ぶのがおすすめです。
肌と一緒に髪の毛の紫外線対策を!
肌と違い、意外と見落としがちな髪の毛の紫外線対策。しかし、身体の一番上にある頭皮や髪の毛は、私たちが想像している以上に、日々、紫外線によるダメージを受けています。
そんな髪の毛を守るためにも、紫外線が強い時期は、肌と一緒に髪の毛の紫外線対策をぜひ取り入れてみてくださいね。
【参考文献】
・正しいヘア&メイク事典(高橋書店)
・日本化粧品検定1級対策テキスト(主婦の友社)
・日本化粧品検定協会(https://cosme-ken.org/)