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【コスメコンシェルジュ直伝】界面活性剤って悪者なの?化粧品に欠かせない理由から上手な選び方まで

界面活性剤と聞くと、石けんや洗剤などの商品をイメージする方も多いかと思います。そんな界面活性剤は、多くの化粧品にも使用されているため、「石けんや洗剤に使用しているものを化粧品に配合しても大丈夫なの…?」と不安に感じる人もいるはず。


しかし、一概に界面活性剤=悪者というわけではないのです。今回は、界面活性剤のすべてについて解説!化粧品に欠かせない理由から、上手に界面活性剤を選ぶポイントまでをご紹介しますね。




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書いた人

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LISA

<プロフィール>
2011年よりライター活動開始。コスメコンシェルジュ資格取得後、美容ライターとしても活動を開始する。
スキンケアを中心に数多くの美容コラムを執筆。一人ひとりの肌質や生活スタイルを想定したうえで、適切なケア方法を導き出すコラムを得意とする。
プライベートでは、デパコスからプチプラコスメ、ドクターズコスメ、海外コスメなど、ジャンルを問わずに気になったアイテムはすぐに試すスキンケアオタク。
不規則な食生活が続きがちで、健康維持はもっぱらサプリメントに頼りがち。

<所有資格>
・日本化粧品検定1級
・コスメコンシェルジュ

そもそも界面活性剤って何?

界面活性剤とは、一言でまとめると“本来溶けあわない水と油をなじませる働きをする成分”です。



たとえば、どの家庭にも常備されているマヨネーズ。このマヨネーズには、酢と油という本来では混ざり合うことがない材料が使用されています。当然のことながら、この2つだけを混ぜても、油が酢を弾き、混ざり合うことなく分離してしまいます。


そこで登場するのが、界面活性剤です。マヨネーズには、レシチン(界面活性剤)を含む卵黄が含まれていますが、このレシチンが酢と油をつなぐことで乳化。クリーム状のマヨネーズができあがるのです。



化粧品でも、この界面活性剤の性質が多く利用されています。主な役割としては、水溶性成分と油溶性成分を混ぜて、乳液やクリームを作る際の乳化作用。また、クレンジング剤やシャンプーなどで皮脂等の汚れを落とす時の洗浄作用を目的に界面活性剤が配合されます。


「肌に悪そう」などのイメージから悪者にされがちな界面活性剤ですが、多くの化粧品を作るうえでは、欠かせないベース成分なのですね。


界面活性剤って悪者なの?


冒頭でもお伝えした通り、界面活性剤と聞くと、何となく肌に悪いイメージをもつ方も多くいます。その理由のひとつとしてあげられるのが、界面活性剤のひとつである“石油系界面活性剤”です。


一言で界面活性剤といっても、石油系、植物系、アミノ酸系など複数の種類に分類されます。なかでも、石油系界面活性剤は、洗浄力と脱脂力が高いため、肌に必要なうるおいや皮脂までを落とす可能性も。それが原因により、界面活性剤は肌に悪いというイメージが強くなっているのです。


しかし、一概に石油系界面活性剤が必ずしも肌に悪いわけではありません。




たとえば、比較的肌に良いと言われやすい植物系やアミノ酸系の界面活性剤ですが、マイルドな洗い心地である反面、洗浄力が弱いという特徴もあります。特に濃いメイクやウォータープルーフの日焼け止めなどは落としにくいため、汚れを落とそうと無理に力を入れ、ゴシゴシと洗い流すと、逆に肌トラブルにつながる可能性もないとは言えないのです。


また、石油系だから肌に悪く、植物系だから肌にやさしいなど、肌への安全性に対する科学的根拠もありません。現在、市場で販売されている化粧品には、多くの人が安心して使用できる界面活性剤が配合されているので、イメージだけで過度に心配する必要はありませんよ。


界面活性剤を選ぶポイント

市販の化粧品に配合されている界面活性剤は、基本的に安心して使用できる成分のみが配合されています。ただし、先ほども記述した通り、界面活性剤の種類によっては洗浄力の高いものもあります。


通常であれば、特に問題なく使用が可能ですが、敏感肌やアレルギー反応が起こりやすい人は、化粧品に配合される界面活性剤も意識してチェックしてみるのがおすすめですよ。



<界面活性剤の種類>

◆(陰イオン)アニオン型


洗浄作用にすぐれていて、泡立ちが良いのが特徴の界面活性剤です。衣類や食器を洗う洗浄剤、石けん、シャンプー、ボディソープなどに配合されることが多く、肌刺激は比較的弱いと言われています。


成分例:高級脂肪酸石けん、ラウリン硫酸ナトリウム、ラウレズ硫酸ナトリウム、N-アシルアミノ酸塩、アルキル硫酸エステル塩など



◆(陽イオン)カチオン型


リンスやコンディショナー、柔軟剤に使用される界面活性剤です。殺菌作用をもつ成分もあり、薬用せっけん消毒剤にも配合されます。肌刺激はやや強めです。


成分例:ベンザルコニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド、塩化アルキルトリメチルアンモニウムなど



◆(両性イオン)アンホ型


イオン性の界面活性剤と併用すると、対イオン的に働き、刺激を緩和する作用がある界面活性剤です。洗浄助剤や乳化助剤として使われます。肌刺激は弱く、ベビー用品や高級シャンプーなどに配合されることが多くあります。


成分例:コカミドプロピルベタイン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ココアンホ酢酸Naなど


◆(非イオン)ノニオン型


乳化剤や洗浄剤などを目的に使用される界面活性剤です。化粧水から乳液、クリームまで、幅広い商品に使われます。界面活性剤のなかでも、肌刺激は一番弱いと言われています。


成分例:ステアリン酸グリセリル、PEG-60水添ヒマシ油




界面活性剤の刺激等が気になる人は、それぞれの界面活性剤の特徴を参考に商品を選ぶようにしましょう。肌の乾燥や肌荒れが気になる人は、比較的洗浄力が高い界面活性剤を避けると良いかもしれませんね。


迷った時は、脂肪酸石けん(ミリスチン酸、ステアリン酸など)やアミノ酸系(ココイルグリシンK、ココイルグルタミン酸Naなど)、ベビー用アイテムにも使用される両性界面活性剤(コカミドプロピルベタイン、ココアンホ酢酸Naなど)が成分表示に記載された商品を選ぶのもおすすめですよ。


おすすめのitscoco商品

itscocoの商品の中にも、界面活性剤を意識して開発・製造された商品があります。それが肌〇の「アクアモイスチャークレンジング」です。




「アクアモイスチャークレンジング」には、マイルドな使用感で、ベビー用品にも配合される「コカミドプロピルベタイン」をはじめ、低刺激でありながらも泡立ちの良さに期待できる「ラウリルグルコシド」、アミノ酸系界面活性剤の「ココイルグリシンK」という3つの界面活性剤を黄金バランスで配合。


また、洗浄力が高い石油系界面活性剤をはじめ、エタノール、合成香料など、肌刺激になりやすい添加物8つがフリーであるため、極力肌刺激を抑えながらクレンジングしたい方や、特定の成分にアレルギーをもつ方にこそ、おすすめしたいクレンジング剤です。


そのほかにも珍しい泡吸着で心地よさを追及したり、濡れたて手やお風呂場でも使用できたりという嬉しいポイントが満載なので、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。



肌〇|アクアモイスチャークレンジングはこちら



界面活性剤と上手に付き合おう!

肌に悪いと言われがちな界面活性剤ですが、実は化粧品を製造するうえでは欠かせず、様々な働きも行ってくれる大切な成分なのですね。


とはいえ、肌質により界面活性剤との相性の良さも変わってくるので、刺激等が心配な方は、配合されている界面活性剤をしっかりチェックしたうえで商品を選ぶようにしてみましょう。


【参考文献】

・正しく知る・賢く学ぶ美容成分大全(ナツメ社)

・効果的な「組み合わせ」がわかる化粧品成分事典(池田書店)

・医者が教える人生が変わる美容大事典(KADOKAWA)

・日本化粧品検定1級対策テキスト(主婦の友社)

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