【コスメコンシェルジュ直伝】「オーガニック・無添化・自然派・天然由来」の違いは?
ナチュラル志向の人を中心に絶大な人気を誇る「オーガニック・無添化・自然派・天然由来」などのコスメ。
しかし、どれも「何となくお肌に良さそう」というイメージしかなく、具体的な違いについては知らない人も多いのではないでしょうか?
もしかすると、「オーガニックと無添加って何が違うの?」「自然派と天然由来は一緒なのでは?」と疑問に感じている人もいるかもしれません。
そこで今回は、「オーガニック・無添化・自然派・天然由来」それぞれの違いと併せ、特徴や選び方などについてもご紹介します!
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書いた人
LISA
<プロフィール>
2011年よりライター活動開始。コスメコンシェルジュ資格取得後、美容ライターとしても活動を開始する。
スキンケアを中心に数多くの美容コラムを執筆。一人ひとりの肌質や生活スタイルを想定したうえで、適切なケア方法を導き出すコラムを得意とする。
プライベートでは、デパコスからプチプラコスメ、ドクターズコスメ、海外コスメなど、ジャンルを問わずに気になったアイテムはすぐに試すスキンケアオタク。
不規則な食生活が続きがちで、健康維持はもっぱらサプリメントに頼りがち。
<所有資格>
・日本化粧品検定1級
・コスメコンシェルジュ
「オーガニック・無添化・自然派・天然由来」の違いとは?
「オーガニック・無添化・自然派・天然由来」のコスメには、いくつかの違いがあります。
【違い①】配合成分
◇オーガニック … 有機栽培で作った植物を配合した製品
◇無添加 … 特定の成分を配合していない製品
◇自然派・天然由来 … 植物や動物など自然から得た成分を配合した製品
【違い②】認証機関
◇オーガニック … 海外の「コスモス」や「エコサート」、日本の「JNOCA」など複数の認証機関がある
◇無添加・自然派・天然由来 … 特定の認証機関がない
4種類とも似た雰囲気の言葉ではありますが、配合されている成分(もしくは配合されていない成分)に大きな違いがあります。
また、オーガニックは国内外に複数の認証機関があるものの、それ以外は今現在特定の認証機関がなく、メーカー独自の基準により謳えるという違いもあるのです。
「オーガニック・無添化・自然派・天然由来」の特徴
「オーガニック・無添化・自然派・天然由来」と呼ばれるコスメには、それぞれ特徴もあります。
◇オーガニック
オーガニックには、「有機の」「有機栽培の」という意味があり、日本では有機栽培で作った植物を使用した製品を「オーガニック」と呼ぶことができます。
世界各国でオーガニックコスメの判断基準は異なりますが、一般的に「化学合成農薬や化学肥料は未使用」「農薬や化学肥料未使用の土壌で栽培」などが基準に挙げられます。
海外には「コスモス」や「エコサート」といった複数のオーガニックコスメ認証機関がありますが、日本国内にはこれまでオーガニックコスメ専門の認証機関が存在しませんでした。
しかし、2020年にナチュラル&オーガニックコスメ認証機関である「JNOCA(ジャノカ)」が日本で設立。国内でオーガニックコスメを選ぶ判断基準のひとつになりました。
◇無添加
2001年3月までは、アレルギーを起こす可能性が高い成分(旧表示指定成分)を使用していない化粧品が無添加コスメと呼ばれていました。
しかし2001年4月より、情報公開の観点から化粧品の全成分表示が義務付けられたため、無添加の定義も変わり、現在は旧表示指定成分、もしくは特定の成分を配合していない化粧品が無添加コスメと呼ばれるようになりました。
特定の成分では、鉱物油、合成香料、石油系界面活性剤などの添加物がよく挙げられますが、明確な定義はありません。
◇天然由来
天然由来とは、その名の通り、植物や動物など自然から得た成分を配合したコスメです。
明確な定義はなく、1種類でも天然由来の成分を配合していれば、天然由来コスメと呼ぶことができます。
◇自然派
自然派は天然由来と同じく、自然から得た成分を配合したコスメ。ナチュラルコスメとも呼ばれます。
自然派も明確な定義がなく、各メーカーが独自の基準で謳うことが可能です。
化学物質や添加物を最低限の配合量に抑えている製品もあれば、自然由来の成分を少量のみ配合している製品もあるので、配合成分の見極めが大切になってきます。
「オーガニック・無添化・自然派・天然由来」のメリット&デメリット
それぞれに違いが特徴やある「オーガニック・無添化・自然派・天然由来」のコスメには、メリットやデメリットもあります。
◇メリット
メーカーや製品により異なるものの、「オーガニック・無添化・自然派・天然由来」と呼ばれるコスメの多くは、シンプル処方を意識し、肌荒れの原因となりやすい成分を極力抑えているものも多くあります。
特にオーガニックコスメの認証は厳しいため、今までに防腐剤や合成香料、石油系界面活性剤などで肌荒れを起こした経験のある人にはぴったりです!
また、これらのコスメの中には、サステナブルを意識した製品も多くあります。肌だけでなく、地球環境に優しい製品も多いので、使用を続けることで環境を守る取り組みに参加できるのです。
天然由来の精油が配合されている製品も多いため、香りによるリラックス効果にも期待できます。
そして、「オーガニック・無添化・自然派・天然由来」のコスメは、ピンポイントで肌悩みにアプローチをかける市販化粧品とは違い、肌本来の健やかさを引き出すサポートをしてくれます。
即効性に期待はできないものの、自分の肌とじっくり向き合うことができるのが、最大のメリットなのです!
◇デメリット
「オーガニック・無添化・自然派・天然由来」と聞くと肌に優しいと感じるかもしれませんが、決してすべての人が肌荒れを起こさないというわけではありません。
というのも、多くの製品には植物由来の成分が配合されているため、特定の植物によりアレルギーが起きる可能性もあるのです。特に敏感肌の人は、使用前に配合されている植物を確認するようにしましょう。
また、希少性の高い原料を使用しているものも製品だと、どうしても価格設定が高めになってしまうため、コストパフォーマンスはあまり良くないといったデメリットもあります。
「オーガニック・無添化・自然派・天然由来」の選び方
「オーガニック・無添化・自然派・天然由来」のコスメを選ぶポイントはいくつかあります。
オーガニックコスメであれば、国内外に専門の認証機関があります。審査を通り抜けた製品にだけ、認証マークの表示が許可されるので、この認証マークの有無を選ぶ際の基準にしてみてくださいね。
無添加コスメの場合は、1種類でも特定の成分が配合されていなければ、無添加と記載することができます。そのため、手に取る時は何の成分が無添加であるのかを、しっかりチェックするようにしましょう。
また、植物由来の成分を使用したコスメは、配合された植物が肌荒れの原因となる可能性もあります。心配な人は、事前にテスターやサンプル、トライアルセットなどでパッチテストをしてからの使用をおすすめします!
自分に合うナチュラル志向のコスメを見つけよう!
「オーガニック・無添化・自然派・天然由来」のコスメには、市販化粧品とは違う魅力がたくさん詰まっています。
それぞれのコスメに特徴があるので、自分好みに合うコスメを見つけて、毎日のスキンケアをさらに楽しんでみてくださいね!