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【コスメコンシェルジュ直伝】PDS皮膚浸透技術って?先進技術の仕組みからメリットまでご紹介

日々、新しい技術が開発される美容業界。なかでも、昨今高い注目を集めている先進技術のひとつが“PDS皮膚浸透技術”です。


とはいえ、技術名だけを聞いても、おそらくほとんどの人が「何だか難しくてよくわからない…」という感想をもつのではないでしょうか。


そこで今回は、今注目のPDS皮膚浸透技術についてわかりやすく解説!先進技術ならではのすごさや独自のメリットについてもご紹介しますね。




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書いた人

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LISA

<プロフィール>
2011年よりライター活動開始。コスメコンシェルジュ資格取得後、美容ライターとしても活動を開始する。
スキンケアを中心に数多くの美容コラムを執筆。一人ひとりの肌質や生活スタイルを想定したうえで、適切なケア方法を導き出すコラムを得意とする。
プライベートでは、デパコスからプチプラコスメ、ドクターズコスメ、海外コスメなど、ジャンルを問わずに気になったアイテムはすぐに試すスキンケアオタク。
不規則な食生活が続きがちで、健康維持はもっぱらサプリメントに頼りがち。

<所有資格>
・日本化粧品検定1級
・コスメコンシェルジュ

PDS皮膚浸透技術とは?


PDS皮膚浸透技術とは、ナノ化した高分子の成分をナノオイルコートすることにより、角質層までスピーディーかつ、ダイレクトに浸透させる先進技術のことです。


たとえば、美容成分としてもおなじみのヒアルロン酸やコラーゲンなどは、お肌にうれしいメリットが盛りだくさんである反面、高分子の成分であるため、角質層へ浸透しづらい特徴も持ち合わせています。




PDS皮膚浸透技術では、そんな高分子の成分をナノ化。物理的に分子量を小さくすることにより、角質層のすみずみへと浸透させることができるのです。また、ナノオイルコートを用いることで、油分との相性が良い肌表面との親和性も高まります。


このナノ化とナノオイルコートの働きにより、成分を角質層へとしっかり届け、肌本来の健やかさをサポートできるのです。




なお、現在はヒアルロン酸やコラーゲンをはじめとした様々な高分子の成分などを化粧品に配合する際に応用される機会が多いPDS皮膚浸透技術ですが、化粧品だけでなく、医療の分野でも注目を集めています。


今後も様々な現場での活躍が期待されている技術でもあるので、ぜひ今のうちからチェックしてみてくださいね。


PDS皮膚浸透技術のここがすごい!

“ナノ化”と“ナノオイルコート”という2つの技術を備えたPDS皮膚浸透技術。さらに詳しく、そのすごさについても解説します。



低分子化の技術により浸透をサポートする「ナノ化」


ナノ化と聞くと「ものすごく小さい」「目に見えない大きさ」というイメージをもつ人も多いかと思います。その通り、ナノ化された分子は、私たちの想像以上の小ささになっているのです。


そもそもナノメートルとは、1mmの100万分の1(1nm=0.000001mm)の長さを指します。


具体例をあげると、私たちの肌の細胞間にある隙間は約250nmと言われるのに対し、化粧品などでナノ化された成分は、一般的に約30~100nmの小ささであると言われています。




さらに具定例をあげましょう。たとえば、代表的な美容成分であるヒアルロン酸には、複数の種類があり、なかでもヒアルロン酸Naが基本タイプとして様々な化粧品に用いられます。このヒアルロン酸Naは分子が大きく、表面にとどまりうるおいをキープする効果をもつ反面、角質層には浸透しにくく、ベタつきがでやすい特徴もあります。


対して、同じくヒアルロン酸の一種である加水分解ヒアルロン酸は、分子を糖やオリゴ糖のサイズまで分解。低分子化を実現することで角質層への浸透をサポートするため、浸透型ヒアルロン酸とも呼ばれます。


このように化粧品成分によっては、分子サイズを極小化させることにより、従来とは異なる効果を発揮するものもあります。PDS皮膚浸透技術のナノ化は、名前の通り、角質層への浸透力に期待ができる技術なのですね。



角質層との親和性を高めてくれる「ナノオイルコート」


私たちの肌表面には、うるおいを守るための皮脂膜が形成されています。また、角質層の水分蒸発を防ぎ、バリア機能の一端を担う細胞間脂質は、半分以上がリン脂質のセラミドで構成され、そのほかにも脂肪酸やコレステロールなどの脂質が含まれます。


そのため、油分や油溶性成分が多い角質層は、水分を弾きやすい疎水性の性質をもっています。顔や身体を洗った時に、勝手に肌が水を弾くのは、この疎水性の働きによるものです。




言い換えれば、角質層は水分がなじみにくいものの、油分との親和性が高いということでもあります。


PDS皮膚浸透技術のナノオイルコートは、そんな角質層の性質に着目。成分の周りを油分で包むナノオイルコートを用いることにより、本来であれば、肌表面にとどまりやすい水溶性成分等も、角質層へと届けやすくなるのです。


PDS皮膚浸透技術を用いた化粧品はこんな人におすすめ


  • 最近どんなスキンケアを使っても効果を感じづらい
  • スキンケアでは限界を感じてきたため美容医療の施術を検討している
  • 肌の乾燥は気になるものの、油分が多いスキンケアアイテムはベタつくから苦手
  • とにかく最先端のコスメが好きで誰よりも早く取り入れたい


化粧品に用いられる機会も増えてきたPDS皮膚浸透技術は、角質層の構造や性質を考えて開発された先進技術です。どれだけ魅力的な美容成分を配合していても、角質層へと届けられなければ、意味がないため、角質層のすみずみへと浸透させることを第一に考え、誕生した技術でもあるのですね。




そんなPDS皮膚浸透技術は、従来のベーシックスキンケアだけのお手入れでは、満足できにくくなった方におすすめ。美容医療を検討しながらも「最後にスキンケアに可能性をかけたい」と考える人にこそ、試してもらいたい技術でもあります。


また、ナノ化を用いたPDS皮膚浸透技術では、分子を小さくし、角質層への浸透をサポートするため、肌表面にとどまる化粧品特有のベタつきが苦手という方にもぴったりですよ。


先進技術を取り入れたお手入れでさらにスキンケアを楽しもう!

長年の研究・開発により生まれたPDS皮膚浸透技術は、技術面で優れているのはもちろんのこと、健やかな肌を目指すためのサポートをしてくれる存在でもあります。


自宅にいながら、サロンクオリティのお手入れを叶えることも可能なため、「最近スキンケアがうまくいかない気がする」とお悩みの方は、ぜひこの機会にPDS皮膚浸透技術を用いた化粧品をチェックしてみてはいかがでしょうか。


【参考文献】

・美容成分キャラ図鑑(西東社)

・効果的な「組み合わせ」がわかる化粧品成分事典(池田書店)

・医者が教える人生が変わる美容大事典(KADOKAWA)


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