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【コスメコンシェルジュ直伝】スキンケアをしても乾燥するのはなぜ?乾燥肌に陥る落とし穴や+αでできる対策

「毎日、朝晩のスキンケアではしっかり保湿し、日中の乾燥対策も欠かさず行っているのになぜか乾燥する…」


そんな肌の乾燥悩みに頭を抱えている人も意外と多いのではないでしょうか。もしかすると、その原因は、保湿ケア以外の部分にあるのかもしれません。


そこで今回は、保湿をしても肌が乾燥する原因と併せて、普段の生活の中で取り入れたい+αの対策についてご紹介します。




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この記事を書いた人
LISA

この記事を書いた人:LISA

<プロフィール>
2011年よりライター活動開始。コスメコンシェルジュ資格取得後、美容ライターとしても活動を開始する。
スキンケアを中心に数多くの美容コラムを執筆。一人ひとりの肌質や生活スタイルを想定したうえで、適切なケア方法を導き出すコラムを得意とする。
プライベートでは、デパコスからプチプラコスメ、ドクターズコスメ、海外コスメなど、ジャンルを問わずに気になったアイテムはすぐに試すスキンケアオタク。
不規則な食生活が続きがちで、健康維持はもっぱらサプリメントに頼りがち。

<所有資格>
・日本化粧品検定1級
・コスメコンシェルジュ

保湿ケアをしているのに乾燥するのはなぜ?

しっかりスキンケアで保湿をしているにも関わらず、肌が乾燥するのには、様々な原因が考えられます。



クレンジングや洗顔のやりすぎ


肌トラブルを防ぐためにも、毎日の生活の中では、クレンジングや洗顔で不要な汚れや皮脂をしっかり落とすことが大切です。


しかし、過度な洗浄は、必要な皮脂やうるおいまでを洗い流してしまうため、バリア機能にもダメージを与えます。肌のうるおいに必要なNMFや細胞間脂質までを洗い流してしまうと、結果的に乾燥につながる可能性もあるのです。また、ゴシゴシ洗いをはじめ、物理的な摩擦も、炎症により、肌のターンオーバーが乱れる原因になります。



食生活や生活習慣の乱れ


私たちの肌は、ターンオーバーが正常に繰り返されることで、角質層の水分を保持し、うるおいのある肌を維持できます。そのターンオーバーが乱れると、肌のうるおいに必要な細胞間脂質が不足するため、バリア機能も低下。肌も乾燥しやすくなってしまうのです。


このターンオーバーは、加齢以外だけでなく、乱れた食生活による栄養の偏り、運動や睡眠の不足、過度なストレスでも乱れます。しっかりスキンケアを行っても乾燥が気になる場合は、内側からのケアが足りていない可能性もあるかもしれません。



気温や湿度の低下


気候も肌の乾燥に影響を与えます。たとえば、湿度が下がり、空気が乾燥すると、肌と空気の間で水分量を合わせようとする力が働くため、角質層の水分が蒸発します。また、気温が低い日は、汗と共に皮脂の分泌量が減少するため、皮脂膜が形成されにくく、肌もうるおい不足になりがちに。


寒い冬の時期はもちろん、夏の冷房で冷え切った部屋に長時間いるなどの習慣も、肌の乾燥を招く原因のひとつなのです。


保湿ケアに+αで取り入れたい乾燥対策

十分にスキンケアを行っても乾燥が気になる時は、身体の外側と内側からの乾燥対策を見直してみましょう!


<外側からできる+αの乾燥対策>

落とすケアのやり方を見直す


肌の乾燥対策では、うるおいを与えるケアと同様に、落とすケアも大切になってきます。乾燥が気になる時は、まず、クレンジングや洗顔のやり方を見直してみましょう。


それほど濃いメイクやウォータープルーフのアイテムを使っていない時であれば、ミルクタイプのクレンジング剤やアミノ酸系の洗顔料など、マイルドな洗い心地のアイテムで十分に汚れをオフできます。また、ダブル洗顔不要のクレンジング剤を使用したり、石けんオフできる化粧品を取り入れたりするなどして、汚れをオフする時間や回数を極力減らすことも、乾燥対策につながりますよ。



定期的なピーリングや酵素洗顔を行う


ターンオーバーは、年齢を重ねるごとに周期が遅くなります。そのため、垢となり剥がれ落ちるはずの不要な角質が残ると、角質肥厚が起こり、肌が乾燥する場合も。また、角質肥厚は、古い角質が何層にも蓄積している状態なので、スキンケアアイテムの浸透にも影響を与えます。


肌のゴワつきが気になった場合は、角質肥厚が原因で乾燥している可能性もあるため、ピーリングアイテムや酵素洗顔、トナーパッドなどで角質ケアをしてみましょう。なお、角質ケアができるアイテムは、肌刺激も高いので、その後のスキンケアもしっかり行うようにしてくださいね。



パウダーファンデーションを取り入れる


一般的にパウダーファンデーションは、保湿力が低いため、乾燥が気になる時は、リキッドタイプやクリームタイプのファンデーションを愛用している方も多いかと思います。実際にパウダータイプのアイテムは、少量ながらも肌の皮脂や水分を吸収します。


しかし、リキッドタイプやクリームタイプのファンデーションは、保湿力だけでなく、密着力も高いアイテムであるため、落とす時に洗浄力の高いクレンジング剤が必要になります。メイク汚れをオフする際に、肌に負担がかかるため、結果的に乾燥につながる可能性がないとも言い切れないのです。


一方、パウダーファンデーションは、メイク汚れをオフする時の負担は比較的少なく、石けんオフできるアイテムも多くあります。朝のスキンケアでしっかり保湿すれば、日中の乾燥にそれほど影響を与えることもないため、乾燥が気になる時は、あえてパウダーファンデーションを取り入れるのもおすすめです。


<内側からできる+αの乾燥対策>

適度な運動を取り入れる


適度な運動には、血行を促進し、皮膚温度を上げる効果に期待ができます。それにより、身体全体に酸素や栄養を届けることができるため、健やかな肌へと導いてくれます。


また、汗をかきにくい時期は、汗と皮脂の分泌量が減り、肌も乾燥しやすいため、適度な運動を取り入れ、汗をたくさんかくようにしましょう。目安としては、1回20~30分の運動を週に2回程度行うのがおすすめ。軽いウォーキングや散歩、ヨガなどでも十分ですよ。



熱い湯での長風呂を避ける


湯船にしっかり浸かる入浴は、入る時間が長ければ長いほど、肌もうるおう気分になります。しかし実は、長すぎる入浴は、角質層からうるおいが流れ出し、肌が乾燥する原因につながる習慣なのです。


また、熱すぎるお湯も、交感神経を優位にし、良質な睡眠を妨げてしまうため、肌にも悪影響を及ぼします。湯船に浸かる入浴では、春から秋は38度程度、冬は40℃程度のお湯に20分ほど浸かることを目安にしましょう。



入眠しやすい環境をつくる


睡眠不足も、肌を乾燥させる原因のひとつです。もしも寝つきが悪く、短い睡眠時間が続いている場合は、就寝前から入眠しやすい環境を意識してみましょう。眠る90分前に入浴すると、徐々に体温が下がることで、自然と眠気を誘えますよ。また、睡眠前にストレッチやヨガなど息が上がらない程度の運動を取り入れるのもおすすめです。


どうしても眠れない時は、難しい内容の本を手に取ってみてください。人間の脳は安定を好むため、難しい物事に直面すると、休む方向に働きだすので、自然と眠気を誘うことができますよ。



こまめな水分補給を意識する


スキンケアで保湿ができるのは、肌表面の角質層(約0.02mm)までの範囲です。それ以上奥までの保湿は、市販の化粧品では限界があるため、乾燥対策では、身体の内側からのうるおい補給も意識してみましょう。


気温や気候に関係なく、私たちの身体からは、毎日、汗や尿で常に水分が失われています。日常生活の中では、1日に何度も分けて、こまめに水分を摂る習慣を身につけてみてくださいね。



乾燥対策にぴったりの栄養素を摂取する


肌をつくるうえでは、食事から摂取する栄養素も欠かせません。普段の食事では、肌のターンオーバーやバリア機能をサポートしてくれる栄養素を意識して摂取するようにしてみましょう。


◆ビタミンA …肌のターンオーバーをサポートし、角質層を健やかに保ちます

代表的な食品:かぼちゃ、にんじん、卵黄、牛乳、レバー、うなぎなど


◆鉄 … コラーゲンの生成を増やし、肌にハリを与えます

代表的な食品:納豆、ひじき、レバー、カツオ、しじみなど


◆セラミド … うるおいに必要な細胞間の主成分であり、肌のバリア機能を高める効果に期待ができます

代表的な食品:桃、パイナップル、こんにゃくなど


◆たんぱく質 … 私たちの肌、髪、爪を形成するうえで欠かせない三大栄養素です

代表的な食品:肉、魚、豆腐など


毎日の食事では、バランスよく様々な食材を口にするようにしてくださいね。また、食事で摂取するのが難しい時は、上手にサプリメントを頼るのもおすすめです。


スキンケアにプラスした乾燥対策を取り入れよう!

美意識が高い方の多くは、朝晩のスキンケアと併せて、日中の乾燥対策や特別な日のスペシャルケアなどを常に心がけていると思います。ただ、それでも肌の乾燥が気になる時は、何か他に原因があるのかもしれません。


そんな時は、保湿ケア以外の視点から肌の乾燥対策を見直してみましょう。身体の外側と内側からのお手入れをプラスすることで、今まで以上にツヤのある健やかな肌を目指すことができるはずです。


【参考文献】

・正しいスキンケア事典(高橋書店)

・医者が教える人生が変わる美容大事典(KADOKAWA)

・美人はお風呂でつくられる(徳間書店)

・日本化粧品検定協会(https://cosme-ken.org/)


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