【コスメコンシェルジュ直伝】気温差で肌がボロボロに!「寒暖差アレルギー」と肌荒れは関係ある?

季節の変わり目になると、鼻水、鼻づまり、くしゃみなど花粉症や風邪に近い症状があらわれることはありませんか?もしかするとそれは、気温の急激な変化により起こる寒暖差アレルギーかもしれません。
そこで今回は誰にでも起こりえる寒暖差アレルギーについて解説。寒暖差が激しい時期に気をつけたい肌トラブルやおすすめの美容成分についてもご紹介します。

この記事を書いた人
LISA
この記事を書いた人:LISA
<プロフィール>
2011年よりライター活動開始。コスメコンシェルジュ資格取得後、美容ライターとしても活動を開始する。
スキンケアを中心に数多くの美容コラムを執筆。一人ひとりの肌質や生活スタイルを想定したうえで、適切なケア方法を導き出すコラムを得意とする。
プライベートでは、デパコスからプチプラコスメ、ドクターズコスメ、海外コスメなど、ジャンルを問わずに気になったアイテムはすぐに試すスキンケアオタク。
不規則な食生活が続きがちで、健康維持はもっぱらサプリメントに頼りがち。
<所有資格>
・日本化粧品検定1級
・コスメコンシェルジュ
寒暖差アレルギーとは?
近年、耳にもする機会も増えた寒暖差アレルギー。医学的には「血管運動性鼻炎」と呼ばれます。
この寒暖差アレルギーはその名の通り、激しい寒暖差により、鼻水やくしゃみなどアレルギー性鼻炎に似た症状があらわれるのが特徴です。主に季節の変わり目、朝と夜の温度差が激しい日、寒い屋外から暖かい室内へ移動した時など、寒暖差が激しい環境で発症しやすいといわれています。
また寒暖差アレルギーは名前にアレルギーというワードが入っていますが、アレルギー性鼻炎のようにアレルゲン(花粉やハウスダスト)が原因ではないため、正確にはアレルギーの一種ではありません。
詳しい原因はまだ解明されていませんが、寒暖差により自律神経が乱れ、鼻の粘膜の血管が広がり腫れることで、鼻水や鼻づまり、くしゃみなどアレルギー性鼻炎に似た症状があらわれるとされています。
<寒暖差アレルギーは肌荒れと関係する?>
寒暖差アレルギーの主な症状は、鼻水、鼻づまり、くしゃみなどです。そのため基本的には、直接的な肌荒れの原因になることはありません。
ただし、頻繁に鼻をかむことで鼻や口周りに摩擦を与えたり、くしゃみをおさえた手で肌を触ることにより雑菌が付着したりすると、肌が荒れる原因にもなりかねないため、寒暖差アレルギーの症状が出ている時は注意しましょう。
寒暖差で肌荒れが起こる原因とは?
寒暖差アレルギーは、鼻の粘膜の血管が原因で起こる症状のため、肌荒れとは直接的な関係はありません。ただし季節の変わり目に起こりやすい寒暖差自体は、肌荒れの原因になる場合もあるのです。
というのもこれまでは季節の変わり目等、寒暖差が激しい時に生じる肌荒れは自律神経の乱れが原因であると考えられていました。
しかし資生堂が2019年に発表した研究結果によると、寒暖差により酵素の一種であるカスパーゼ14が減少することが肌荒れの原因になるという事実が判明したのです。
このカスパーゼ14は、肌のバリア機能や肌の保湿機能を促進する役割を担う酵素です。寒暖差の影響でこのカスパーゼ14が減少すると、正常な角層の形成や天然保湿因子(NMF)の産生が妨げられるため、結果的に肌荒れへとつながってしまうのです。
寒暖差による肌荒れにおすすめの美容成分
寒暖差による肌荒れは、主にバリア機能の低下が原因のひとつです。そのため寒暖差が激しい時期は、バリア機能のサポートを手伝ってくれる美容成分を積極的に取り入れてみましょう。
①セラミド
バリア機能が低下している時に真っ先に取り入れたいのが、代表的な保湿成分でもあるセラミドです。セラミドは角質層内に存在する細胞間脂質の大半を占める成分であり、バリア機能が正常に働くためにも欠かせない存在。またバリア機能を高めることで、角質層から水分が蒸発するのを防ぐ効果にも期待ができます。
一言でセラミドと言っても様々な種類がありますが、寒暖差が激しい時期におすすめなのがヒト型セラミドです。ヒト型セラミドは細胞間脂質に含まれるセラミドとよく似た性質をもっているため、肌なじみの良さに期待ができます。
なかでもセラミドNP(セラミド3)は、ヒト型セラミドのなかでも特に、肌本来のバリア機能サポートに優れているため、季節の変わり目にはセラミドNPを配合した化粧品を取り入れてみましょう。
\ヒト型セラミド(NP・EOP・AP)配合/
②スクワラン
バリア機能が低下した肌は、角質層のうるおいを守るために必要な皮脂膜も薄い状態です。スキンケアではうるおいを与えるだけでなく、守るためのケアも大切になってくるのです。
そこでおすすめなのが、水分蒸散抑制効果に優れたスクワランです。スクワランは皮脂に近い性質をもつ成分なので、皮脂膜がつくられにくくなった肌には打ってつけ!比較的低刺激で使用できる成分なので、肌荒れしている時でも取り入れやすいというメリットもあります。
またスクワランは、セラミド類との相性も良いため、セラミド配合の化粧品と併用することにより、バリア機能をよりサポートする相乗効果に期待ができます。
③モモ葉エキス・ゼニアオイ花エキス
私達の肌(表皮)にはフィラグリンと呼ばれるたんぱく質が存在します。このフィラグリンが角層内のケラチン繊維を集め、束ねることにより、角質層を強化してくれるのです。
またフィラグリンは分解されることにより、バリア機能に欠かせないNMF(細胞間脂質)の主成分にもなります。このフィラグリンもバリア機能を整えるためには欠かせない成分であるため、そこにアプローチをかけられる美容成分を取り入れるのもおすすめです。
フィラグリンの産生促進作用に期待ができる成分には、モモ葉エキスやゼニアオイ花エキスなどがあります。どちらも健やかな肌に導く効果に期待ができるので、寒暖差による肌荒れが気になる時に取り入れてみてくださいね。
寒暖差による肌荒れには丁寧な保湿を行おう!
季節の変わり目は急激な寒暖差により、体調だけでなく、肌にもトラブルが起こりやすい時期です。乾燥をはじめとした肌荒れがあらわれた場合は、普段以上に丁寧な保湿を意識しつつ、バリア機能を整えるためのお手入れをぜひ心がけてみましょう。
【参考文献】
・資生堂、寒暖差が直接的に肌荒れを引き起こすメカニズムを解明
https://corp.shiseido.com/jp/news/detail.html?n=00000000002670
・正しく知る・賢く選ぶ美容成分大全(ナツメ社)
・効果的な「組み合わせ」がわかる化粧品成分事典(池田書店)