抗酸化作用とは?化粧品&食材でシミとシワ対策!
化粧品や食品、サプリメントなどでよく目にする「抗酸化作用」というワード。言葉自体は知っているものの、詳しい効果については知らず、「そもそも抗酸化って何?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、身体や肌の老化と深い関わりを持つ抗酸化作用について解説します!
抗酸化作用とは?
私たちが生きていくうえで必要な酸素は、身体に取り込まれると、一部が活性化した「活性酸素」と呼ばれる化合物になります。この活性酸素は病原菌などから身体を守る役割を持つため、人間の体内には必要な存在です。しかし、活性酸素が増えすぎると自分自身の細胞までを傷付け、身体を酸化させてしまうのです。身体の酸化は老化の原因になり、肌のシワやシミなどにもつながります。
「抗酸化」とは過剰な活性酸素を除去し、身体を酸化から守る作用のこと。本来であれば、人の体には元々抗酸化力が備わっていますが、年齢とともに抗酸化力も低下するため、外から抗酸化作用のある成分や栄養素を積極的に取り入れることが大切なのです。
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活性酸素が発生する原因とは?
活性酸素は主に呼吸によって発生しますが、外部刺激や生活習慣が原因で生まれる場合もあります。
●紫外線
●喫煙
●大気汚染
●偏った食生活
●過度なストレス
●激しすぎる運動
などは、特に活性酸素が増える原因になると言われています。
抗酸化作用のある化粧品成分3選
増えすぎた活性酸素は、シワやシミなどの肌老化を進める原因にもなります。肌の酸化を防ぐためにも、抗酸化作用のある成分を含んだ化粧品を上手に取り入れてみましょう。
◆ビタミンC
有名な化粧品成分のひとつでもあるビタミンCには、抗酸化作用があります。化粧品に含まれるビタミンCには、さまざまな種類があるので、それぞれの特徴をよく知り、自分に合ったビタミンCを選んでくださいね!
【ピュアビタミンC】
ビタミンCそのものの名称で、即効性に期待ができます。ただし、濃度が高すぎると肌刺激を感じる場合もあります。また、不安定な成分であるため、使用する時は保管方法や期限に注意が必要です。成分表示には「アスコルビン酸」「L-アスコルビン酸」という名称で記載されることが多いです。
【ビタミンC誘導体】
ピュアビタミンCとは違い、安定性や持続力に期待ができる成分です。比較的リーズナブルに手に入れられるというメリットも。ただし、即効性には期待ができないので、長期にわたり使い続ける必要があります。成分表示には「リン酸L-アスコルビルマグネシウム」「3-Oエチルアスコルビン酸」などの名称で記載されることが多いです。
【APPS】
水溶性と油溶性、両方の性質をもつ両親媒性のビタミンC誘導体。進化型ビタミンC誘導体とも呼ばれ、従来のビタミンC誘導体よりも角質層へ浸透しやすいという特徴を持っています。成分表示には「パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na」という名称で記載されることが多いです。
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◆ビタミンE誘導体
油溶性のビタミンEを角質層に浸透させやすくした成分。ビタミンEには抗酸化作用だけでなく、抗炎症作用もあるため、肌荒れ対策にもおすすめです。また、ビタミンCと併せて取り入れることで相乗効果を発揮し、お互いの抗酸化力が高まるというメリットもあります。成分表示には「酢酸トコフェロール」と記載されることが多いです。
◆金(ゴールド)
金と言えばとってもゴージャスで気品のあるイメージ。
アクセサリーや金粉などの特別なあしらいとしてよく見かけますが、実は美容にもとってもいいことをご存知ですか?
あのクレオパトラや楊貴妃も美を保つために金を使っていたと言われているんです!
金そのものに高い抗酸化力があるため、お肌の衰えにパワフルにアプローチ。
分子を細かくナノサイズ化すると、お肌への浸透※1力がアップしてさらなる影響が期待できます。
※1:角質層まで
さらに、メラニンを作り出す酵素の働きを阻害することで、紫外線のダメージに負けないフレッシュな透明肌をサポートします。
◆フラーレン
ビタミンCの100倍と言われる抗酸化力を持つフラーレンは、持続性に期待ができる成分です。フラーレンの発見者はノーベル化学賞を受賞するほどで、近年はエイジングケア*成分としても注目されています。抗酸化作用がある他の成分との相性も良く、ビタミンCやビタミンEと一緒に化粧品に配合されることもあります。
*年齢に応じたケア
抗酸化作用のある食材の栄養素3選
私たちが毎日口にしている食べ物は、細胞を作り出すうえで欠かせない存在。日々の食事の中では、抗酸化作用のある栄養素を積極的に取り入れていきましょう。
◆ビタミンACE(ビタミンエース)
抗酸化作用のある栄養素で代表的なものといえば、ビタミンACE(ビタミンエース)です。
【ビタミンA】
抗酸化作用と併せ、肌や粘膜の働きを正常に保つ働きがあります。動物性食品にはビタミンAそのものが含まれていますが、植物性食品の場合は含まれるβカロテンが体内に入ることでビタミンAに変化します。摂取量の目安は、緑黄色野菜を1日に100g以上です。
主な食材:にんじん、ほうれん草、ピーマン、鰻、レバー、卵黄など
【ビタミンC】
抗酸化作用があり、コラーゲンの生成をサポートします。体内では作ることができないので、食材を通してこまめに摂取しましょう。必要以上に食べ過ぎると身体の外に排出されるので、毎日少しずつ摂取することが大切です。
主な食材:レモン、ブロッコリー、赤ピーマン、赤パプリカ、キウイ、いちごなど
【ビタミンE】
過酸化脂質の増加を防ぎ、細胞を酸化から守ります。抗酸化作用だけでなく、血行促進作用を持つ栄養素です。ビタミンAやCと一緒に摂取することで、さらなる相乗効果にも期待ができます。
主な食材:ほうれん草、かぼちゃ、ニラ、鮭、鯖、ナッツ類、オリーブ油など
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◆ポリフェノール
抗酸化作用を持つポリフェノールは、サプリメントなどの健康食品でもおなじみの栄養素。一言でポリフェノールといっても種類は豊富で、ブルーベリーの「アントシアニン」や緑茶の「カテキン」、大豆の「イソフラボン」もポリフェノールの一種です。持続効果は無いので、ビタミンCと同じく、毎日こまめに摂取するようにしましょう。
主な食材:コーヒー、緑茶、赤ワイン、チョコレート、ブルーベリー、大豆など
◆アスタキサンチン
アスタキサンチンは、鮭やエビ、イクラなどの赤い食べ物に含まれるβカロテンの一種。ビタミンEの約1,000倍、ビタミンCの約6,000倍という高い抗酸化力を持つ栄養素です。表皮の活性酸素に働きかけ、真皮のコラーゲンにダメージを与える一重項酸素から身体を守る効果に期待ができます。
主な食材:鮭、エビ、イクラ、カニなど
抗酸化作用を上手に取り入れよう!
年齢とともに気になるシミやシワは、活性酸素が原因で起こる場合もあります。日常の中では、活性酸素を増やさない生活習慣を心がけると同時に、抗酸化作用のある化粧品や食材をうまく取り入れ、身体を酸化から守りましょう。