それ本当に脂性肌?インナードライの見分け方と対策
「若い頃からずっと脂性肌なの」そう思っている方はご注意を。大人世代に脂性肌のケースは少なく、その多くがインナードライだといわれています。脂性肌だと思って続けているお手入れが、肌のお悩みを深めてしまっている可能性も。
脂性肌かインナードライかを見極めて、正しいお手入れを行いましょう!
脂性肌でなくインナードライの可能性も
脂性肌にお悩みの方は少なくありません。しかし、実際に脂性肌だと分類される方の多くは、20代前半くらいまでだといわれています。
年齢を重ねるにつれ皮脂の分泌量は低下するため、30代以降の女性で脂性肌のケースは少ないです。
大人世代で油っぽさや大量の皮脂にお悩みの場合は、インナードライかもしれません。肌の内側にある角質層が乾燥していると、皮脂が過剰に分泌されます。すると、水分と油分のバランスがくずれ、皮膚表面は皮脂によってベタつくのに、角質層は水分不足で乾燥した状態になってしまいます。
脂性肌の方は水分・油分ともに多いため肌がもっちりとしますが、インナードライの方は水分量が少なく不安定な状態に。肌表面のテカリやベタつきは気になるのに、カサつきやごわつきを感じたり、毛穴が目立ったりしやすいです。
大人世代で脂性肌と思っている方は、どのような原因で皮脂の分泌量が増えているのか考えてみることをおすすめします。
脂性肌とインナードライの見分け方
肌タイプの見分け方としておすすめなのが、洗顔後の肌状態を確かめることです。脂性肌の方だと洗顔後に自然と皮脂が分泌されて問題なく過ごせますが、インナードライの方はつっぱりやカサつきを感じやすいでしょう。
洗顔後の肌チェックにかける時間の目安は5分程度。素肌のままでそれ以上放置すると、インナードライの方は乾燥が進んでしまいます。
普段の肌状態からインナードライかどうかを確かめたい方は、下記の項目に当てはまるかどうかをチェックしてみてください。
<当てはまる方>
・部分的にカサついたり、テカったりしている
・肌のごわつき
・皮むけが起こりやすい
・メイクがうまくのらず、くずれも気になる
・毛穴が目立つ
これらのお悩みに心当たりがある方は、インナードライの可能性があります。
いますぐやめて!インナードライのNGお手入れ
インナードライを脂性肌と思ってケアしていた方は、毎日のお手入れでますます肌のコンディションを低下させているおそれが。見直したい3つのお手入れについてお伝えします。
NG1:クレンジングや洗顔での落としすぎ
洗浄力の強いクレンジング料や洗顔料を使用することで、肌が必要とする皮脂まで落としてしまうことが。オイルクレンジングや酵素洗顔などの洗浄力の高いものは、必要なときに限って使うことをおすすめします。
NG2:ふきとりや収れん化粧水などの使用
角質を除去するふきとり化粧水や肌を引き締める収れん化粧水なども、インナードライを招く原因に。皮脂に悩んでいると落とすケアに力を入れたくなりますが、与えるケアを重視しましょう。
NG3:乳液やクリームを避ける
皮脂が多い方は油分を避ける傾向があります。しかし、乳液やクリームを使わなかったり、ごく少量で済ませたりすると逆効果です。油分不足によってますます乾燥が進み、皮脂の過剰分泌を招きます。
インナードライをすこやかな肌に導くお手入れ方法
その1:クレンジングはマイルドに、洗顔はやさしく
クレンジングはクリームやミルクタイプなどの洗浄力のおだやかなものを選ぶとよいでしょう。洗顔料はフォームタイプをしっかりと泡立ててから、泡で肌をなでるようになじませます。洗浄力と摩擦に気をつけて洗うことで、インナードライ対策につながるでしょう。
その2:化粧水は肌がもっちりするまで与える
インナードライのお手入れでは、水分をしっかり与えることが大切です。手のひらでじっくり包み込むようになじませて、角質層にうるおいを満たしましょう。頬に手のひらをあててみて、吸いつくような感覚になればOKです。
その3:乳液やクリームで水分を閉じ込める
角質層にうるおいを満たしたら、その水分が逃げないように油分で閉じ込める必要があります。朝と夜のお手入れの最後は、乳液やクリームを塗ってください。メイク前などでベタつきが気になる場合は、軽くティッシュでおさえても大丈夫です。
今さら聞けない!肌のターンオーバーとは
肌状態にあわせた正しいスキンケアを
脂性肌と思い込んで続けていたスキンケアは、インナードライを進行させてしまいます。コンディションにあわせた正しいお手入れに切り替えて、理想的な肌を目指したいですね。