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今さら聞けない!肌のターンオーバーとは

美容記事などで頻繁に目にする“ターンオーバー”というワード。

私たちの肌は日々のターンオーバーにより、健やかな状態を保つことができています。


しかしなかには「何となく理解はしているものの、ターンオーバーの具体的な仕組みまでは知らない…」という方も意外と多いのではないでしょうか


そこで今回は、スキンケアの基本知識でもあるターンオーバーについて詳しくご紹介します!



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ターンオーバーとは?

ターンオーバーとは、一言でいうと肌が生まれ変わるサイクルのこと。
ターンオーバーを理解するためにも、まずは肌の構造について知っていきましょう!


肌の構造

私たちの肌は表皮、真皮、皮下組織の3段階でできています。


表皮は肌の一番外側にある部分で、肌のうるおいを保ち、外的ダメージから保護する役割を持っています。

そんな表皮の厚さは約0.2mm!サランラップ1枚とほぼ同じ厚さだと言われています。


さらに表皮には角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4段階で構成されていて、美容記事や化粧品の広告などでよく耳にする角質層は表皮の一番外側にある部分です。


その他にも有棘層には異物が侵入した際にアレルギー反応を出すランゲルハンス細胞があったり、基底層にはメラニンを生み出すメラノサイトがあったりなど、それぞれの層が役割を持ち、日々健やかな肌を保つための働きをしているのです。




ターンオーバーのサイクル

そして表皮の一番下にある基底層では、日々、新しい細胞が作られています。


基底層で作られた細胞は、顆粒層と有棘層を通り、角質層に到達。一定期間、角質層で肌を守る働きを終えた後、古い角質となって剥がれ落ちるのです。

この細胞が生まれて剥がれ落ちるまでのサイクルを“ターンオーバー”と呼びます。


ターンオーバーが常に行われていることにより、私たちの肌はダメージを受けても健やかな状態に戻せる仕組みになっているのですね。


また、ターンオーバーの理想は約28日と言われ、最初の14日間で角質層まで到達し、残りの14日間は角質層で肌を守る役割を果たすと言われています。




ターンオーバーが乱れる原因

肌を気にしている女性

健やかな肌を保つためにも必要なターンオーバーは、約28日間のサイクルで行われるのが理想だと言われています。


しかし、さまざまな要因により、ターンオーバーのサイクルが遅くなったり、早くなったりと乱れてしまうことも珍しくありません。なかでもターンオーバーが乱れやすくなると言われている主な原因について解説します。



◇ターンオーバーが遅れる原因:加齢や不規則な生活


スマホをいじっている女性の手元

ターンオーバーのサイクルは年齢とともに遅くなり、40~50代以降では約40~75日程度まで遅れが出ると言われています。


また、ターンオーバーによって健康な細胞を肌に届けるためには、栄養バランスの良い食事や質の良い睡眠も欠かせません。そのため、偏った食生活や睡眠不足が続く不規則な生活は、新陳代謝が悪くなり、ターンオーバーが遅れる原因にもなります。


ターンオーバーが遅れると、剥がれるはずの古い角質が蓄積され厚くなり、くすみやごわつき、乾燥などの原因に。また、古い角質が残ることにより、メラニンがうまく排出されずシミとなって残る場合もあります。


さらに古い角質が浸透の妨げになることにより、スキンケアでも十分な効果が発揮できない可能性もあるのです。




◇ターンオーバーが早まる原因:紫外線や肌荒れ、間違ったスキンケア


洗顔している女性

紫外線による日焼けや肌荒れなどにより角質層がダメージを受けると、一刻も早く新しい細胞に生まれ変わらせようとターンオーバーが早まる場合もあります。


また、クレンジングや洗顔時のゴシゴシ洗いや、叩き込むように化粧水をなじませるなど、肌に摩擦を与える間違ったスキンケアも、紫外線同様、新しい細胞を生み出すためにターンオーバーが早くなる原因をつくります。


ターンオーバーが早まるのは一見良いことのようにも思えますが、細胞が未熟な状態のまま保湿成分が角質層に届けられてしまうため、肌のうるおいを保てなかったり、外部刺激に弱くなったりと肌が敏感傾向になる可能性があるのです。


さらに未熟な細胞でできた角質層は、これまで以上に紫外線や摩擦の刺激を受けやすくなるので、乾燥はもちろん、カサつきや赤みなどの肌荒れを起こしやすい状態にもなります。



ターンオーバーを整える3つの方法

ターンオーバーのサイクルは、遅くても早くても肌トラブルをつくる原因につながります。健やかな肌を保つためにも、日々の生活のなかでターンオーバーを整える習慣を意識してみましょう。


(1)正しいスキンケアを行う


スキンケアをしようとしている

毎日行うスキンケアのなかでは、摩擦に気をつけながら正しいお手入れを心がけることが大切です。

クレンジング剤や洗顔量は、自分の肌質に合った洗浄力のアイテムを選び、肌に摩擦を与えないようやさしく洗い流しましょう。化粧水などは強くたたきこんだりせず、手のひらと肌が軽く触れる程度の力で行うのがポイントですよ。


また、加齢や不規則な生活などによりターンオーバーが遅れ、角質が厚くなっているときは、ピーリングコスメやスクラブ洗顔を取り入れるのもおすすめです!


反対に紫外線や摩擦によりターンオーバーが早まっているときは、未熟な細胞(角質)にダメージを与えてしまうため、刺激の強いアイテムを使用するのは避け、敏感肌向けコスメを使った保湿ケアを取り入れてみてくださいね。





(2)質の良い睡眠を心がける


伸びをしている女性

細胞分裂や修復、たんぱく質の合成促進など、ターンオーバーの働きをサポートしてくれる成長ホルモン。


一昔前までは、「お肌のゴールデンタイム」と呼ばれる22~2時に分泌されると言われていましたが、昨今の研究により、寝る時間よりも睡眠の質(深さ)のほうが成長ホルモンの分泌には重要であることがわかっています。


特に眠り始めの3時間は成長ホルモンが一番盛んに分泌される時間帯。入眠開始と同時に熟睡する習慣がターンオーバーを整えることにもつながるのですね。


就寝前はスマホやPCを見ないようにするのはもちろん、アルコールやカフェインの摂取も控えましょう。就寝前にはアロマや軽いストレッチ、眠気を誘うホットミルクやハーブティーを取り入れ、睡眠しやすい環境をつくるのがおすすめです。


また、入眠したい時間の90分前に入浴し、温かい湯船に浸かると、徐々に体温が下がることで眠気が誘われ、身体も就寝モードに入りやすくなりますよ。





(3)食事の栄養バランスを意識する


バランスが整った食事

肌のターンオーバーを整えるためには、睡眠だけでなく食事も大切です。日々の食事では、栄養バランスを意識するようにしてみましょう。


特に肌のもとでもあるたんぱく質は必須の栄養素!

たんぱく質は肉類や魚介類、大豆製品、乳製品、卵などで補うことができ、これらの食材はコンビニやスーパーのお惣菜で簡単に手に入るので、自炊する時間がない人でも手軽に摂取することができますよ。


また、ビタミンB2やB6などのビタミンB群は、肌の健康やターンオーバーを整えるのに欠かせない栄養素。併せてコラーゲンの生成サポートや血行促進などの作用があるビタミンACEも、健康的な肌を育てるためにも意識して摂取したい栄養素になります。


ビタミン類を日々の食事で取り入れるのが難しい場合は、サプリメントを利用するなどして必要な栄養素を補ってみてくださいね。





ターンオーバーを整える習慣を意識しよう!

肌を健やかに保つ働きをしてくれるターンオーバーは、サイクルが遅くても早くても肌トラブルの原因をつくります。肌をトラブルから守るためにも、日々の生活の中ではターンオーバーを整えるための習慣を意識してみてくださいね



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