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今流行りの美容アイテム「ヒト幹細胞美容液」ってなに？

2022/03/15

ここ最近、さまざまなメーカーやブランドから販売されている、ヒト幹細胞美容液。一度は耳にしたことのある人も多いはず。なかには、「ヒト幹細胞って何？」「どんな成分が入っているの？」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、話題のヒト幹細胞美容液について、解説します！

幹細胞とは？

ターンオーバーのしくみ

私たちの身体には、約37兆個の細胞が存在します。肌の表面（表皮）では、日々新しい細胞が生まれ、役目を終えた細胞は古い角質となり、剥がれ落ちるというターンオーバーが繰り返されています。そしてこの細胞を生み出す、母親的存在こそが“幹細胞”なのです。

幹細胞に備わっている機能は、主に2つあります。

▶自己複製能　…　分裂して自分と同じ細胞を生み出す機能
▶分化能　…　異なる細胞を生み出す機能

身体の傷が自然に治るのも、幹細胞の働きによるものです。また、再生医療には、人工的に培養した幹細胞が使用されています。

幹細胞の種類

幹細胞美容液のイメージ

幹細胞には、大きく分けて3つの種類があります。

▶ヒト幹細胞

ヒト由来の幹細胞。主に使用されるのは、ヒトの皮下脂肪から採取した幹細胞です。ヒト幹細胞には、成長因子と呼ばれるたんぱく質が豊富に含まれており、特定の細胞に働きかけたり、分化を促したりします。

▶植物由来幹細胞

植物由来の幹細胞。リンゴやアルガンツリーなど、植物から抽出された幹細胞が使用されます。植物由来の幹細胞は、栄養成分が豊富なため、抗酸化作用や保湿効果に期待ができます。

▶動物由来幹細胞

動物由来の幹細胞。ヒトの幹細胞と近いと言われる羊の胎盤をはじめ、豚や馬から採取された幹細胞が使用されます。安全性等の問題もあり、国内ではほとんど流通していません。

日本では、主にヒト幹細胞と植物由来幹細胞の2種類がコスメに使われています。

ヒト幹細胞美容液とは？

美容液を手に取っている

ヒト幹細胞美容液と聞くと、人から採取された幹細胞がそのまま美容液に配合されているかのように感じますが、そうではありません。ヒト幹細胞美容液には、幹細胞を培養した際に出る“上澄み液（培養液）”が原料として使用されているのです。

また、人の体内に存在する幹細胞には、“表皮幹細胞”と“真皮幹細胞”の2種類があり、表皮幹細胞は、肌のターンオーバーを正常に保つという重要な働きを担っています。ヒト幹細胞美容液には、細胞分裂などを促すさまざまな成長因子（グロースファクター）が豊富に含まれており、なかでも代表的なEGF（上皮細胞成長因子）は、表皮幹細胞に働きかける役割を持ちます。

EGFをはじめとした成長因子を含むヒト幹細胞美容液は、肌のキメを整え、健やかな肌に導く効果に期待ができるコスメなのです。また、エイジングケア*コスメとしても注目されています！

*年齢に応じたケア

ヒト幹細胞美容液がおすすめの人

肌のターンオーバーが整っった女性のイラスト

●30～40代以上の方
●肌のゴワつきが気になる
●乾燥による小じわやくすみが気になる

私たちの肌表面では、新しい細胞が生まれると同時に、古くなった細胞は排出されるというターンオーバーが約28日周期で繰り返されています。

しかし、年齢とともに細胞が生まれ変わるペースも遅くなり、ターンオーバーも徐々に乱れていきます。ターンオーバーが乱れると、肌がゴワついたり、うまく排出されなかったメラニンがシミやくすみとして残ったりする原因にもなるのです。

ヒト幹細胞美容液は、そんなターンオーバーの乱れに悩みやすい30～40代以上の女性におすすめのコスメです。また、肌荒れを防ぐことにより、肌のゴワつきや乾燥による小じわ対策にも期待ができるのです。

【春のゆらぎ肌】ヒト幹細胞コスメでホメられ肌へ！

ヒト幹細胞美容液の選び方

色んな美容液

ヒト幹細胞美容液は、原液もしくは高濃度で入っている商品を選ぶのがおすすめです。コスメには、全成分表示の義務付けにより配合量が多い順に表示するという決まりがあります。パッケージの裏側や箱に表示された成分表を見て、“ヒト幹細胞培養液”が前に記載されている商品を選ぶようにしましょう。

ただし、原液や高濃度の商品には、値段が高いというデメリットもあります。「まずは、お手頃価格の商品で自分の肌質に合うか試したい」と考える方は、“ヒト幹細胞培養液エキス”が低濃度で配合されている商品を選びましょう。比較的手に取りやすい価格で、ヒト幹細胞美容液を試すことができますよ。

また、スキンケアに保湿効果を求める方は、ヒト幹細胞培養液と併せて、保湿成分であるヒアルロン酸やセラミドが配合されている商品を選んでみてくださいね。