年齢とともに気になり始める、お肌のたるみ。特に50代以降は、フェイスラインのハリ不足が特に気になりはじめる年代ではないでしょうか。

そこで今回は、【50代のたるみ講座】第3弾として、フェイスラインがたるむ原因と併せて、たるみ対策として始めたい小顔マッサージ＆エクササイズの方法をご紹介します！

▼前回の【50代のたるみ講座】はこちらから

フェイスラインがたるむ原因とは？

顔の中でも特にたるみが目立ちやすいフェイスライン。その原因について、まずは知っていきましょう。

加齢による肌のハリや弾力不足

私たちの肌は、加齢により、肌の弾力を支えるコラーゲン繊維やエラスチン繊維が徐々に衰えていきます。肌がハリ不足になると、皮膚が脂肪を支えられず、たるみの原因に。なかでも頬から顎にかけての部位は、顔の中でも一番脂肪が多い箇所になるため、たるみも目立ちやすいのです。

顔の表情筋の衰え

体と違い、顔は皮膚のすぐ下に筋肉（表情筋）がついています。この表情筋が衰えると、皮膚とともに筋肉もずり落ちるため、たるみの原因につながります。また、表情筋は加齢によって衰えますが、そのほかにも食事で噛む回数が少なかったり、無表情が続いたりするなど、習慣が原因で衰える場合もあるため、年齢に関係なく注意が必要です。

紫外線ダメージ

私たちの肌に降り注ぐ紫外線の一種であるUV-Aは、真皮中層にまで到達するほどの強いエネルギーをもちます。真皮にまで入り込んだUV-Aは、肌の弾力を支えるコラーゲン繊維やエラスチン繊維を変性させるため、紫外線ダメージを受け続けることにより、たるみができる場合もあるのです。

姿勢の悪さ

姿勢の悪さも、実はたるみの原因のひとつです。特に長時間スマホを見たり、猫背の姿勢が続いたりなど、顔が下向きになる状態が続くのは要注意！フェイスラインのリンパの流れが悪くなることにより、結果的にたるみにつながる可能性もあります。

キュッと引き締め！小顔マッサージ＆エクササイズ

フェイスラインがたるむ原因のひとつである、筋力の衰え。防ぐためには日頃から顔の表情筋を鍛えてあげることが大切です。そこで日々の生活の中では、表情筋にアプローチをかける小顔マッサージやエクササイズを取り入れてみましょう。

＜おすすめの小顔マッサージ＞

リンパマッサージ 

1. 顔全体を包み込むように両手で覆い、やさしい力でゆっくりと圧をかけていきます

2. 顔の外側に向かい手をゆっくり動かしましょう

3. 耳元まで手を移動させたら、最後は耳下から首横に下がるように流し、鎖骨下のリンパ管をギュッと押します

小顔マッサージ

1. 両手の指を顎下に置きます

2. 顔の内側から外側、下から上への流れを意識して、顔のハリ不足が気になる部分をやさしくなでましょう

頭皮マッサージ

1. 耳の周りに指を立てるように手を置き、こめかみから頭頂部にかけ頭皮を引き上げます

2. 指を置いた状態で頭皮を左右に動かしてみましょう

＜おすすめの小顔エクササイズ＞

あいうえお体操 

1. 少し上を向いた状態で口を大きく開けます

2. ア・イ・ウ・エ・オ・ンの形にゆっくり口を動かします

3. それぞれの状態を5秒ずつキープし、3セット繰り返しましょう

舌回し体操 

1. 口を閉じ、歯茎をなぞるように舌を時計回りに20回まわします

2. 終わったら次は反時計回りに同じく舌を20回まわします

3. この運動を2～3セット繰り返しましょう

表情筋の衰えはもちろん、頭皮のコリやリンパの滞りも、フェイスラインのハリ不足につながります。日常では、意識してこれらのマッサージやエクササイズを取り入れてみてくださいね。

小顔マッサージ＆エクササイズをする時のポイント

① 必ず専用のマッサージクリームを使う

顔の皮膚はデリケートな部分です。何もつけない状態でマッサージを行うと、摩擦により、肌トラブルが起こる可能性もあります。小顔マッサージを取り入れる時は、必ず専用のマッサージクリームを使うようにしましょう。手元にない場合は、フェイスオイルや乳液でも代用できますよ。

② マッサージ後は水分を摂取する

小顔マッサージ後は、血行やリンパの滞りがよくなり、老廃物も排出されやすい状態になっています。その状態でコップ1杯の水分を摂取すると、体全体に水分が流れ、さらに老廃物を排出しやすくなります。

小顔マッサージ後は、意識して水分を摂取するようにしましょう。ただし、体が冷えると、かえって血液の流れを妨げてしまうので、常温、もしくは温かい水を飲むようにしてくださいね。

③ やりすぎには注意する

表情筋に効果的な小顔マッサージやエクササイズですが、1日に何度も行うと、筋肉に負担がかかり、かえってダメージを与えてしまう可能性もあります。強いダメージによる負担は、シワやたるみができる原因にもつながるので、小顔マッサージやエクササイズのやりすぎには注意しましょう。

④ クレンジング中にマッサージを行わない

忙しい生活の中では、ついクレンジング中に小顔マッサージを行いたくなる場合もあるでしょう。しかし、クレンジング剤は洗浄力が高いアイテムであるため、長時間肌に乗せるのはNG！肌乾燥や肌トラブルの原因にもつながります。クレンジングと小顔マッサージは必ず別のタイミングで行うようにしてくださいね。

毎日のマッサージ＆エクササイズで小顔を目指そう！

加齢や生活習慣が原因で起こるフェイスラインのたるみは、日頃から意識して対策を行うことがなによりも大切です。特に表情筋のコリをとり、鍛える習慣は、フェイスラインはもちろん、顔全体のたるみ対策にもつながります。

顔周りの印象が何となく変わってきたと感じたら、ぜひ簡単にできる小顔マッサージやエクササイズを取り入れてみてくださいね。

【参考文献】

・正しいスキンケア辞典（高橋書店）

・日本化粧品検定2級3級対策テキスト（主婦の友社）