初秋になると、乾燥や小じわ、シミ、シワなどをはじめとした肌悩みが突然あらわれはじめる人も多いのではないでしょうか。
そのほとんどは夏のダメージが原因！特に夏の間に受けた紫外線ダメージは、秋になると肌悩みとしてあらわれる場合も珍しくはないのです。

そこで今回は、秋に取り入れたいスキンケアのポイントを3つご紹介します。

秋に多い肌トラブルとは？

秋にあらわれる肌トラブルは、主に夏に浴びた紫外線ダメージが原因です。

夏は紫外線を浴びることで、肌がいつも以上にダメージを受けます。人のターンオーバーの周期は約28日と言われているので、夏の間に浴びた紫外線ダメージは、約1か月後の秋になると一気に表面化しやすいのです。

●インナードライ肌

紫外線を浴びると肌のバリア機能も低下し、乾燥しがちに。特に夏は汗をかくことで角質層のうるおいが奪われ、皮脂が過剰に分泌されます。そのため秋は肌表面のベタつきは残ったまま、角質層だけは水分不足に陥っているインナードライ肌になりやすいのです。

●角質肥厚によるごわつき

通常、肌のターンオーバーは約28日周期で繰り返されていますが、夏は紫外線ダメージから肌を守ろうと余分な角質が剥がれ落ちずに肌表面に残りがち。秋になってもターンオーバーが乱れたままだと、角質肥厚が起こり、肌もごわつきやすいのです。

●毛穴の開きや詰まり

夏は汗や皮脂が過剰に分泌されることで、毛穴も開きやすくなっています。また過剰に分泌された皮脂が毛穴内に残り酸化すると、詰まり毛穴の原因になる場合も。そのため秋は毛穴の悩みもあらわれやすいのです。

●シミやくすみ

シミと聞くと夏を連想する人も多いかもしれませんが、実は一番シミがあらわれやすいのは秋。紫外線により生成されたメラニンは、ターンオーバーの周期とともに肌表面へとあらわれはじめるため、約1か月後の初秋にメラニンによるシミが表面化しやすいのです。

●シワやたるみ

目元などにあらわれる小じわは紫外線ダメージによる肌の乾燥が原因のひとつです。さらに夏は紫外線が強い時期であるにもかかわらず、汗をかくことで日焼け止めも流されやすい環境にあります。こまめな塗り直しをしても追いつかない場合も多いので、蓄積された紫外線ダメージがシワやたるみとなってあらわれる場合もあるのです。

秋のスキンケアポイント（1）美白コスメでシミやくすみのケア

夏の紫外線ダメージで生成されたメラニンは、秋頃に表面化します。

通常であればターンオーバーによって古い角質とともに剥がれ落ちますが、集中的に紫外線を浴びたり、ダメージが蓄積されたりしているとシミやくすみとなって残る可能性もあるのです。

そこで秋のスキンケアでは、美白コスメを取り入れてシミやくすみ対策を行っていきましょう。

昨今は種類豊富な美白コスメが登場していますが、秋に使うのであればターンオーバーを促し、メラニンの排出をサポートしてくれる成分を配合した美白コスメがおすすめです！

●プラセンタ

メラニンの生成を防ぐ働きをもつと同時に、肌のターンオーバーを促進することでメラニンの排出もサポートする成分です。保湿作用や抗酸化作用もあるので、紫外線ダメージを浴びた秋の肌にはおすすめ！美容液をはじめとした医薬部外品のコスメに配合されることが多く、美容医療のプラセンタ注射でも取り入れることができます。

●レチノール

ターンオーバーを促しメラニンを排出してくれる働きをもつと同時に、肌荒れにも効果的な成分です。最近はシワ改善成分としても注目されているので、秋のシミだけでなくシワが気になる人にも打ってつけ！主に美容液やクリームに配合されることが多い成分ですが、刺激が強いというデメリットもあるので、敏感肌の人が使用するときは注意しましょう。

シミ・シワ・ニキビに効果あり？レチノール成分とは！

秋のスキンケアポイント（2）うるおい不足の肌に保湿ケア

夏のダメージを引きずった肌は、インナードライ肌になりがちで角質層も乾燥状態に。

また、冬に向かって寒暖差も激しくなるので、美白ケアだけでなく、保湿ケアも同時進行で始めるようにしましょう。

秋の肌はバリア機能が低下し、敏感肌傾向になっている可能性もあるので、まずはバリア機能やターンオーバーを整えつつ、肌にうるおいを与えてあげる保湿ケアがおすすめです！

もともと人の真皮にあり、ハリや弾力をつくるのに欠かせない保湿成分。

このラメラ構造が整うことで細胞間脂質も本来の役割を果たし、角質層のうるおい保持や紫外線ダメージから肌を守ることができるのです。

秋の保湿ケアではラメラ構造に働きかける保湿成分を配合した保湿コスメがおすすめ！なかでも代表的な成分がセラミドです。

●セラミド

もともと人の肌にある成分で、細胞間脂質のほとんどがセラミドでできているため、スキンケアアイテムで使用してもなじみやすいという特徴があります。

セラミドには疑似型や植物型などの種類がありますが、おすすめはヒト型セラミド！セラミドのなかでも特に肌への親和性が高いと言われていて、敏感肌用コスメにもよく配合される成分です。

ヒト型セラミドのなかには、保水力に優れている「セラミドNG」や、バリア機能に働きかける「セラミドNP」、エイジングケアにおすすめの「セラミドAP」などがあるので、成分表示にこれらの名称が記載された保湿コスメを取り入れてみてくださいね。

効果や違いはある？保湿成分10種類を徹底比較！

秋のスキンケアポイント（3）角質ケアでスキンケアの浸透をサポート

紫外線ダメージでターンオーバーが遅れたり、角質肥厚が起こったりする秋の肌はごわつきにも悩まされやすい状態でもあります。

肌や髪の毛の表面を保護し、しなやかに保つ役割もあるので、スキンケアやヘアケアアイテムに配合される成分です。また、ドリンクやサプリメントにもよく使用されています。
肌がごわついた状態であると、スキンケアの浸透の妨げにもなり、メイクノリも悪くなってしまいます。

肌がごわついていると感じたら、まずは角質ケアを取り入れてあげるのも秋のスキンケアのポイントのひとつです。

ごわつきが気になる肌には、余分な角質をオフできるピーリングコスメがおすすめです。

ただし、敏感肌の人には刺激が強いスキンケアアイテムでもあるので、使用する時は敏感肌用のピーリングコスメを選ぶか、もしくはピーリングコスメの代わりにブースターを取り入れ、肌を柔らかくしてからスキンケアを始めてみましょう。

またピーリングコスメ以外にも、酵素洗顔やクレイパック、古い角質をオフする成分が配合されているタイプのクレンジング剤や洗顔料もあります。

さまざまな角質ケアアイテムがあるので、肌質や好みで選びながらも、期待できる成分が配合されているスキンケアアイテムを選んでみてくださいね。

●AHA（アルファヒドロキシ酸）

角質をやわらかくすることで、古い角質を落とす働きをします。また肌のターンオーバーもサポートするので、ごわつきが気になるときにおすすめの成分です。

●クレイ

高い吸着力により、酸化した皮脂や余分な角質をケアする働きがあります。ごわつきはもちろん、ニキビや詰まり毛穴に悩む人にもおすすめの成分です。

秋の肌悩みのケアをはじめよう！

夏ダメージによる肌悩みは、秋になると一気に増えがちになります。急に肌悩みが増えたと感じたら、ぜひ美白や保湿、角質ケアで秋の肌悩みのケアをはじめてみましょう！

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