スキンケアの“やりすぎサイン”を見逃していませんか?足すより引くお手入れが大切な理由
「肌のためにできることは全部しているし、洗い方も、成分も、使う順番も気をつけている。」
「それなのに、なぜか効果を実感できず、調子も安定しない…」
そんなスキンケア難民の日々が続くと「もっと良い化粧品を使わなければ」「これも足したほうがいいのかもしれない」と、気づけば、スキンケアアイテムの数も増えていってしまっているのではないでしょうか。
誰よりもストイックに肌に向き合っているのに、そこに結果がついてこないと、徐々に気分も落ち込み、言葉にはできない違和感も抱いてしまいますよね。
ただ、もしかすると、それは肌からの“やりすぎサイン”を見逃しているのかもしれません。
実は意外と多い?やりすぎスキンケア
肌トラブルが続くとき、実は“足りないこと”ではなく、“やりすぎていること”に原因がある場合も少なくありません。
① 落としすぎ

クレンジングや洗顔は、メイクや汚れをきちんと落とすための大切なステップ。そのため「肌に残っていたら怖い」「ちゃんと落とせているか不安」という気持ちが強いほど、長時間の洗浄や洗浄力が高いクレンジングに頼ってしまいがちです。
とはいえ、必要以上に落としてしまうと、肌を守るための皮脂やうるおいまでが流れてしまい、バリア機能も弱まりやすくなります。
洗顔後すぐに肌がつっぱったり、しっかり洗ったのにしばらくすると顔が脂っぽくなったりする感覚があるようであれば、それは肌が“落としすぎ”をあなたに伝えているサインかもしれません。
② 与えすぎ

肌のためを思って、美容液を何種類も重ねたり、高機能なアイテムを一度に取り入れたり。その気持ちは、とても自然なものであり、自分の肌を大切に考えている証拠でもあります。
ただ、私たちの角質層は約0.02mmと食品用ラップ1枚程度の薄さしかないため、一度にたくさんのアイテムを取り入れても、すべてを浸透させることは難しいのです。
また、肌が揺らいでいるときは、高機能な成分を効果的に浸透させるのが難しく、かえって刺激になってしまう場合も珍しくはありません。
一人ひとりの肌状態は異なるため、必ずしも“良いもの=たくさん使えばいい”とは限らないのが、肌の難しいところ。たっぷりのスキンケアで効果を実感する場合もあれば、肌状態によっては、与えすぎが逆効果になる場合もあるのですね。
③ 頻繁な切り替え

肌の調子が悪いと「今使っている化粧品が合っていないのかも」「良い成分を配合した新商品で肌の調子を戻そう」など、ついスキンケアを変えたくなる時もありますよね。
でも、肌が新しいスキンケアに慣れ、効果を実感するまでには、ある程度の時間が必要です。短期間で次々とアイテムを変えてしまうと、肌が落ち着く前に、また別の刺激を受けることになってしまうのです。
常に肌に良いものを与えるつもりで頻繁に行っている切り替えが、実は肌状態次第では負担になり、やりすぎにつながっている可能性もないとは言えないのです。
肌が出しているSOSサイン
“丁寧なスキンケア”と“やりすぎのスキンケア”は似ているため、自分がやりすぎているかどうかを判断するのは難しいはず。そんな時は、肌から出されたサインをチェックしてみましょう。
① ゴワつき・ベタつき

しっかり保湿しているはずなのに、なぜか肌表面はベタつく。でも触ってみると、内側は乾いているような感覚。なによりすっぴんになると、指が引っかかるように、肌がゴワっと硬く感じることはありませんか?
このようにゴワつきやベタつきが気になるのは、肌のうるおいバランスが崩れ、水分と油分のバランスがうまく保てていない状態。もしかすると、与えすぎや落としすぎにより、肌が自分で調整する力を失っているサインなのかもしれません。
② 化粧ノリの悪さ

朝一番は完璧な仕上がりだったのに、昼過ぎになると、ファンデーションがヨレたり、頬周りが粉を吹いて崩れが目立ったりなど、毎日の化粧ノリの悪さに悩む人も多いのではないでしょうか。
もしかすると、それはメイクが問題なのではなく、スキンケアの土台が不安定になっているサインかもしれません。やりすぎのスキンケアで肌状態が不安定だと、うるおい保持力や皮脂の分泌バランスが乱れるため、化粧ノリの悪さとしてSOSサインが出る場合もあるのですね。
③ 小さな荒れの繰り返し

肌の赤み、かゆみ、ポツポツは、気になるものの、すぐに治ることが多いため、あまり深く気にすることってありませんよね。ただ、同じような小さな荒れを繰り返している時は気をつけましょう。
何となく調子が悪い状態が続くのは、肌のバリア機能が整う前に、繰り返し次の刺激を受け、肌荒れが起こっているからなのかもしれません。
小さな荒れの繰り返しは、実は肌からの「少し休ませてほしい」という、とても控えめなSOSである可能性も覚えておいてくださいね。
やりすぎケアを卒業して肌を整えるためのヒント

毎日のスキンケアは誰よりも丁寧にしている自信があるのに、肌悩みが尽きないという時は、まず一度立ち止まって、基本のケアを振り返ってみましょう。
一般的にスキンケアの基本は、
① 汚れを落とす
② うるおいを与える
③ うるおいを守る
の3ステップの土台で完成します。
「何となく調子が悪い日が続いている」という時は、一度特別なケアを足す前に、この基本を見直してみましょう。
“与えて効かせるケア”よりも、“続けて保つ”ケアを意識する。それだけで、本当に理想とする肌をもう一度目指すことができるかもしれませんよ。
引き算は、サボりじゃない
スキンケアをやりすぎてしまうのは、肌を大切に思ってきた証であり、決して、悪いことではありません。むしろ、美意識がとても高く、行動力のある人にしか続けられないすばらしいお手入れです。

ただ、肌の状態によっては“やりすぎない勇気”が必要になる時もあります。
引き算のケアは、決してサボりではなく、肌を一度休ませてあげるための大切なケア。スキンケアの土台を大切にすることにより、肌も長く安定し、今のお手入れがさらなる効果を発揮する可能性だってあるでしょう。
itscocoでは、今の肌にできることを一緒に考え、影ながらサポートします。それを積み重ねていくことにより、ひとりでも多くの方の肌をやさしく支えていく場所としてお待ちしています。
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この記事を書いた人
LISA
この記事を書いた人:LISA
<プロフィール>
2011年よりライター活動開始。コスメコンシェルジュ資格取得後、美容ライターとしても活動を開始する。
スキンケアを中心に数多くの美容コラムを執筆。一人ひとりの肌質や生活スタイルを想定したうえで、適切なケア方法を導き出すコラムを得意とする。
<所有資格>
・日本化粧品検定1級
・コスメコンシェルジュ
【参考文献】
・正しいスキンケア事典(高橋書店)
・医者が教える人生が変わる美容大事典(KADOKAWA)










